石原慎太郎氏 百条委で逆ギレ!開き直り! 「平仮名さえ全部忘れた」

 元東京都知事の石原慎太郎氏(84)が20日午後、東京・豊洲市場の移転問題を検証する都議会の調査特別委員会(百条委員会)に証人として出席した。冒頭から2年前に患った脳梗塞から「記憶があいまい」と弱気なそぶりで言い訳。その後は声を荒らげながら「(汚染地下水は)海に捨てたらいい。運用に害があるのか」と開き直ったり、逆ギレしたりと強気な“慎太郎節”をさく裂させた。喚問は当初の3時間から石原氏の体調不良を理由に1時間で終了し、“消化不良”に終わった。

 自宅を出る際、石原氏は「天気晴朗なれど波高し」と日露戦争の日本海海戦に臨む旧日本軍の電文を引用して、心境を表現した。

 しかし、喚問では冒頭からいきなり“言い訳”でスタート。「脳梗塞の後遺症で、すべての字を、平仮名さえ全部忘れた。記憶を引きだそうとしても思い出せないことが多々ある。ご容赦願いたい」と機先を制した。

 その予告通り、土地を購入する際に東京ガスに瑕疵(かし)担保責任の放棄を了解していたかについては「記憶にない」。議会にも答弁記録が残っている、東京ガスの上原社長との面会も「覚えていない」とかわした。重ねて追及されると「ですから何なんですか。記憶にないからそう言っている。何をすべきだったというんですか」と声を荒らげた。

 さらに、開き直りや逆ギレする場面も。地下水を環境基準以下に抑える基準を石原氏自らが設定していたと指摘されると「ハードルが高すぎたかもしれないが、(地下水なんて)こんなもの今の技術を持ってポンプアウトしたら、海に捨てたらばいいじゃないか。地下水で床掃除したり魚洗ったり使うわけでない」と強弁した。

 喚問は石原氏側が体調不良を理由に時間短縮を要請し、当初予定された3時間から休憩を挟んで計約1時間、座ったままという異例の方式で行われた。“味方”の自民都議は、石原氏への謝辞を述べつつ1人13分使ったが、野党都議には1人5~9分しか質問時間が与えられなかった。

 結局、移転を決裁した責任は認めながら、用地売買交渉は浜渦武生元副知事に一任していたと従来の説明を繰り返し、交渉経緯は解明されぬままジ・エンド。石原氏は、ほほえみを携えて会場を後にした。

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