「私立恵比寿中学　松野莉奈を送る会」（２５日・パシフィコ横浜）

　ヒャダインこと音楽プロデューサーの前山田健一氏（３６）は、報道陣に囲まれてもあふれ出る涙を止めることができなかった。エビ中の結成直後から多数の楽曲を提供しており、松野さんが小学校６年生のときから成長を追ってきた。

　「最初のころは歌が下手で、でも、やればやるほどうまくなっていった。まだアイドルプロデュースの経験も浅い時期だったんですけど、努力すれば限界はないんだってことを教えてもらいました」

　原石が磨かれていく時間の尊さを知っているからこそ、作詞作曲した「Ｇｏ！Ｇｏ！Ｈｅｒｅ　Ｗｅ　Ｇｏ！　ロック・リー」では松野さんのパートに「努力は裏切らない」の歌詞を当てた。

　「献花台の前に立ったときに、ちょうどその歌が流れたんです。それで何も言わなくていい、あっちの世界でもきっといろんな努力をしていると思うので『頑張れよー！！』と（心の中で呼びかけました）」

　残された７人に向けても「エビ中はここからもっと大きくなると思います」と期待を込めた。「乗り越えて、でも忘れないで、莉奈がくれたもの、残してくれたもので、もっと大きなグループになってほしいと思います」と未来を見据えた。