エビ中 気丈に明るく最後の別れ ももクロら姉妹グループ全員参列

献花で登壇するエビ中の(手前から)真山りか、安本彩花、廣田あいか、星名美怜、柏木ひなた、小林歌穂、中山莉子=パシフィコ横浜
祭壇に飾られた松野莉奈さんの遺影=パシフィコ横浜(撮影・開出牧)
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 致死性不整脈の疑いで8日に急逝したアイドルグループ・私立恵比寿中学の松野莉奈さん(享年18)を送る会が25日、パシフィコ横浜で開かれ、残されたメンバー7人が献花台に1組目として手を合わせた。

 関係者によると、7人は「前を向いて、明るく松野さんを送り出したい」との思いから、号泣する関係者を励まし、慰めるなど気丈に明るく振る舞っていたという。ももいろクローバーZら同じ事務所の姉妹グループが全員、参列するなど、松野さんの“ラストステージ”には多数のアイドル仲間、関係者、ファン約2万人が訪れた。

 祭壇の遺影では8枚目のシングル「夏だぜジョニー」の衣装を着た松野さんがほほ笑んでいた。松野さんが気に入っていた1枚だという。周囲にはバラなど松野さんのメンバーカラーだった青い花が約4000本咲き誇り、ステージ中央には「松野さんとみんなの気持ちを行き交わせるようなイメージ」を込めて、逆U字のゲートを設けた。

 午前9時。最初の参列者として、エビ中が献花した。真山りか(20)を先頭に喪服姿で花を送り、約10秒間、手を合わせた。表情は神妙だった。

 「明るく送り出したい」。それがメンバー、スタッフの総意だった。会場に流れるエビ中の楽曲には、バラードを入れず、元気の出る曲調のものを選曲した。7人は松野さんへの最後の“会話”を終えると、2組目のももクロら、その後の参列者へのあいさつを続けた。号泣する関係者も多い中、メンバーはむしろ笑顔で気丈に振る舞った。

 松野さんが亡くなった8日以降、止まっていたエビ中の時間はすでに動き始めている。日時は未公表ながら葬儀・告別式に参列し、メンバー7人は14日に全員がブログを更新して心境をつづった。真山、廣田あいか(18)、柏木ひなた(17)の3人は、22日にMBSラジオ「エビ中なんやねん」(火曜、後11・30)の28日放送回分を収録し、再始動している。

 中止、延期したイベントも多く、悲しみが消えたわけではない。それでも、4月22日スタートの春ツアー(全国ツアー)は予定通りの開催を発表している。この日も会場アナウンスで「メンバー1人1人、前を見据えて進んでいく所存です」と決意表明のメッセージが読み上げられた。8人分の魂を胸に、7人のエビ中が再び笑顔を届けていく。

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