清水元アナ 堺市長選擁立を否定 維新・松井代表「本人も迷惑」

元アナウンサーの清水健氏
 
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 日本維新の会(大阪維新の会)の松井一郎代表(53)=大阪府知事=は23日、同党が今秋の大阪府堺市長選に元読売テレビアナウンサーの清水健氏(40)を擁立する方針で最終調整中という一部報道を強硬否定した。党内に擁立検討する動きがあるもようだが、松井氏は「政治的オファーは一切していない」と断言。橋下徹前代表(47)時代から8年越しの“遺恨試合”となる同市長選に向け、混乱模様の幕開けとなった。

 清水氏は2年前に29歳の妻を乳がんで亡くし、今年1月にがん撲滅活動に専念するため同局を退社。退社前には政界転身を否定し、現在は講演を中心に活動している。

 この日、一部朝刊紙で維新が堺市出身の清水氏擁立で調整中と報じられたのを受け、午後に大阪府庁で取材対応した松井氏は「全くない」と否定。府としては清水氏にがん撲滅関連の講演を依頼しているとしたうえで「政治的オファーは一切していない」と述べた。

 今後、オファーを出す予定を問われても「ないですね」とキッパリ。「講演と子育てで多忙と聞いている。ご本人も迷惑でしょう。これで政治的なつながりがあると言われ、講演活動に支障をきたしたら申し訳ない」と気遣った。

 さらに清水氏が設立した、がん撲滅基金の事務局も、出馬に関し「聞いていません」と回答。講演依頼者から問い合わせが殺到し、清水氏が説明と謝罪に追われているとした。

 堺市長選を巡っては、09年に府幹部職員だった竹山修身現市長(66)が、当時府知事だった橋下氏の応援を受け当選。しかし就任後に竹山氏は、橋下氏の掲げる大阪都構想に反対。前回13年改選では、橋下氏が新人候補を擁立し「打倒・竹山」に総力を挙げたが、返り討ちにあった。

 この日、報道陣から「橋下さんが出馬して決着をつければ」と水を向けられた松井氏は「完全に裏切られ、橋下さんもじくじたる思いがあるでしょう。(出馬は)彼のみぞ知る」と含みを持たせた。

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