維新・松井代表 橋下氏の“屈辱遺恨”堺市長選出馬は否定せず「彼のみぞ知る」

 日本維新の会(大阪維新の会)が今秋に予定される大阪府堺市長選に、今年1月末に読売テレビを退社した元アナウンサーの清水健氏(40)を擁立する方針で最終調整中との報道に対し、維新・松井一郎代表(53)=大阪府知事=は23日、「全くありません。政治的オファーは一切していない」と否定した。一方で、現職市長との因縁から、同市長選候補のダークホースとされる橋下徹弁護士(47)に関しては「彼のみぞ知る」と否定しなかった。大阪府庁で記者団の質問に答えた。

 松井氏は、清水氏擁立の動きを否定した後、橋下氏出馬の可能性を問われると「橋下さんも、散々言われ続けてますしね」「忸怩たる思いはあるでしょう」と述べた。

 橋下氏と、現堺市長の竹山修身氏(66)を巡っては、強烈な因縁がある。09年、大阪府知事だった橋下氏は、当時の府幹部職員で堺市長選に出馬した竹山氏の依頼を受けて応援した。しかし竹山氏は堺市長就任後、橋下氏が掲げる大阪都構想に反対。前回13年・堺市長選では橋下氏が「打倒・竹山氏」を掲げ、大阪維新の総力を挙げたが、返り討ちにあった。

 この日、松井氏は、報道陣から「堺市長選は、橋下さんが竹山さんと決着をつける場では」と水を向けられると「ほんと7年半前に、竹山さんが橋下改革に心酔していると支援要請して、橋下さんが本当に受け止めて。今となってはダマされたわけですが」と述懐。「(竹山氏は)市長になった瞬間から、ご自身が否定していた相乗り野合談合でやると。完全に裏切られた。橋下さんは、挙げ句の果てには嘘つき呼ばわりされたわけで、忸怩たる思いはあるでしょう」と述べた。

 「ただ橋下さんも今は民間人なので、民間人の範囲でしか活動できない」とし、橋下氏出馬の可能性を問われると「どの選挙であろうと、彼のみぞ知るですよ。政治に興味と関心は持っているわけですから」と含みを持たせた。

 橋下氏は政界引退直前の15年末に、将来の国政進出などに関しては否定的な発言を繰り返したが、17年・堺市長選出馬に関しては「否定しません。自由にやります」と述べていた。

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