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根津甚八さん 04年に交通死亡事故で心に深い傷…うつ病も悪化

妻ら(奥)と会場に向かう根津甚八さん=東京大田区の臨海斎場
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 2010年に俳優を引退した根津甚八=本名・根津透=さんが29日、亡くなった。69歳。1978年、大河ドラマ「黄金の日日」で脚光を浴び、82年の映画「さらば愛しき大地」で日本アカデミー賞主演男優賞を受賞。ほかに「吉原炎上」などでも存在感が光った。黒澤明監督の映画「影武者」や「乱」などにも出演。演技同様に寡黙な人柄だった。

 根津さんは1993年に撮影で落馬し腰椎(ようつい)を損傷。2001年ごろ右目下直筋肥大という目の病気を発症。物が二重に見える「複視」に苦しみ、その後、右目の下まぶたが垂れ下がる症状が出て、何度も整形手術を繰り返した。

 04年7月に自身が運転する車で交通死亡事故を起こし、被害者が亡くなってからは、公の場に出ることがなくなっていた。01年からはうつ病も患い、事故をきっかけに心に深い傷を負い、症状は悪化した。持病の椎間板ヘルニアも悪化したことなどで、10年9月に俳優を引退した。

 根津さんは交通死亡事故をきっかけに、心身ともに不調が続いた。04年7月6日、東京都目黒区内の交差点で、自身が運転する乗用車で、自転車で交差点を横切ろうとした男性(当時67歳)をはね、男性は頭を強く打ち、同日死亡した。

 都内で営まれた通夜には根津さんも参列したが、顔は青白く、妻らに両脇を抱えられ、片足を引きずるようにフラフラしながら斎場に入った。とても取材に対応できる状態ではなく、マスコミ各社には直筆署名入りのファクスで「○○(被害者)さん、もう私の声など届きようもなく、どんな言葉を並べようが、許されないことは重々承知しておりますが、言わせて下さい。本当に申し訳ありませんでした」などと記してあった。

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