宇都宮氏、都知事選立候補取りやめに含み 鳥越氏の会見受け「仲間と対応決めたい」

 東京都知事選(14日告示)への立候補を表明している日弁連の元会長、宇都宮健児氏が12日、立候補を正式に表明した鳥越俊太郎氏と都内で会談した。鳥越氏が野党統一候補となることから、自身が立候補をとりやめる可能性について「選挙を準備した仲間と議論して自分の対応を決めたい」と否定しなかった。

 宇都宮氏側の選対からコンタクトをとり鳥越氏との会談が実現した。10分ほどの短いもので、宇都宮氏は鳥越氏の健康状態を気遣ったり、自身の政策資料を手渡したりしたという。宇都宮氏によれば、鳥越氏は参院選の結果を見て立候補を決断したと会談で話したといい、「たまらず自分が声を上げた。政党から言われたわけではない、都政についてはこれから考えていく」と話していたと明かした。

 自身の立候補について、宇都宮氏は会談後の午後4時時点では「今日の段階では変更はないということです」としたが、自身が政策ブレーンとして鳥越氏に協力する可能性について問われると「それも含めて、選挙を準備した仲間と議論して自分の対応を決めたい」と含みを持たせた。

 鳥越氏の立候補に伴い、自身が選挙戦から撤退するよう圧力を受けていないか、という質問も出た。「私は感じていません」とした上で、「選対のメンバーにはそういう圧力を感じたメンバーもいれば、四谷三丁目の(自分の)事務所では頑張れというエールも頂いていると聞いています」とさまざまな反応があることも付け加えた。

 告示日が14日で、残された期間は短い。宇都宮氏は「明日までですね。いろんな仲間と相談する」と語った。宇都宮氏は前回の都知事選で100万票近い票を得ている。

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