有村架純「感激で泣いた」自身初映画賞

 東京映画記者会(デイリースポーツなど在京7紙で構成)が制定する「第58回ブルーリボン賞」が、26日までに決定し、「ストロボ・エッジ」と「ビリギャル」を大ヒットに導いた女優の有村架純(22)が主演女優賞に輝いた。

 対照的な2人の高校生をみずみずしく演じて自身初めての映画賞に輝いた有村は、マネジャーから報告を受けて「感激して泣いてしまいました。自分の夢がまた一つかなった」とはにかんだ。

 少女漫画が原作の「ストロボ・エッジ」ではいちずな恋を貫くヒロインを、ノンフィクションが原作の「ビリギャル」では難関大学を目指す劣等生の金髪ギャルを演じた。共に興収20億円超えの大ヒット。「ストロボ・エッジ」で鬼才・廣木隆一監督(62)に言われた言葉が、俳優人生を変えたという。

 「(廣木監督は演技の)根本を変えてくださった人。『お芝居は引き算だから』と。気持ちがあれば、余計なことをしなくても伝わる。『ストロボ』があったから『ビリギャル』もやりきれた」

 清純派のイメージをいい意味で裏切った「ビリギャル」で、新境地を切り開く魅力にはまったという。「表現したことのないものを演じられたのが楽しかった。自分が出会ったことのない役をやりたいですね。人を翻弄(ほんろう)させる役とか」。

 現在はフジテレビ系“月9”ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」に出演している。これからも“見たことのない有村架純”を見せてくれるはずだ。

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