AKB握手会に殺害予告…警察が警備に

 アイドルグループ・AKB48の握手会イベントに、インターネット上で殺害予告が書き込まれていたことが31日、わかった。同日はAKB48グループが一斉に各地で握手会を行っており、各会場では特別警備態勢が敷かれた。AKB48の握手会では昨年5月、メンバーが暴漢に襲われ負傷する事件が起こっており、警察がその影響を考慮した形となった。

 昨年の凶行が二度と繰り返されないよう、迅速な警備態勢が敷かれた。この日、AKB48は大阪市の京セラドーム大阪で、SKE48は名古屋市のポートメッセ名古屋で、NMB48は千葉市の幕張メッセでそれぞれ握手会を開催。京セラドーム大阪の所轄である大阪府警西警察署は、デイリースポーツの取材に「相応の措置は講じています」と回答し、警備を強化していることを認めた。

 ポートメッセ名古屋の所轄である愛知県警港警察署は、「殺害予告を受けて、特別警戒態勢で臨んでいます。昨年の事件がありましたから」と、昨年5月の握手会襲撃事件の影響を鑑みた判断であると説明。幕張メッセの所轄である千葉県警千葉西署も、「(ネット上で)書き込みがあって、警備をつけようということになった」と話した。

 京セラドーム大阪でのAKB48の握手会に参加した大阪市の男性(37)は、「メンバーにはまだ、去年の事件の記憶が残っているはず。愉快犯にしても、あまりにたちが悪い」と憤りを隠せず。幕張メッセでのNMB握手会に参加した千葉県成田市の男性(41)は、「イヤホンをつけた私服警官のような人も見回ってましたし、警備の人数はいつもより多いように感じました」と様子を語った。

 AKB48の握手会では、昨年5月、岩手県滝沢市で行われた握手会で、のこぎりを持った男にメンバーが切りつけられる事件が発生。川栄李奈(20)と入山杏奈(19)が指などを負傷した。この影響で、予定されていた握手会は一時延期となり、7月6日に厳重な警備態勢の上で再開されていた。

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