安倍首相“ワダノミクス”で好景気期待

 衆院は21日午後の本会議で解散された。これを受け政府は臨時閣議で衆院選日程を「12月2日公示-14日投開票」と決定。安倍晋三首相(60)は解散後、都内でデイリースポーツの単独インタビューに応じた。また、NHKは投開票日が12月14日に決まったことを受け、同日に予定していた大河ドラマ「軍師官兵衛」(総合、日曜、後8・00)最終回の放送を同21日に延期すると発表した。開票速報の放送への対応。関係者によると、大河の最終回延期は「平成以降はなく、それ以前を含めおそらく初めて」の珍事だ。

 解散後、「この解散はアベノミクス解散だ」と命名した安倍首相は、来季の阪神優勝による“ワダノミクス効果”に期待した。

 この日は黄しまの“トラ柄”ネクタイを着用。自身はヤクルトファンだが、神戸製鋼に勤務していたことから「あの会社は阪神ファンじゃなきゃ生きていけない」と冗談めかして語るように、阪神にも愛着がある。

 「阪神ファンは全国にいるから、勝つと景気が良くなるかなと期待しています。他の支持者もいるから“ひそかに”ですよ」と、アベノミクスとの相乗効果に色気を見せた。

 今季はCSで巨人を4タテしながら日本一を逸したが「これを糧に来季は頑張ると思う」とエール。猛虎を政権と重ね合わせ「われわれも総選挙、参院選に勝ったからと安心はできない。常に09年の政権を失った選挙を忘れずに戦わなきゃいけない」と戒めた。

 また、俳優・高倉健さんの訃報に「昨年、文化勲章の親授式でお会いして『安倍さん、体には気をつけて』と温かい声をかけてくださった。『日本人に生まれて良かった』という感想に感激した」としみじみ。国民栄誉賞を期待する声には「今は選挙に利用すると受け取られるので、健さんを巻き込んではいけない」と、後日の正式決定を匂わせた。

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