T‐BOLAN 南三陸町で復興支援

 昨年、13年ぶりに再結成した4人組ロックバンド、T‐BOLANが15日、宮城県南三陸町で行われた東日本大震災の復興支援イベント「南三陸MUSIC FES」に出演した。

 震災直後に同地区でボランティアを行ったボーカルの森友嵐士(47)は「ここからカウントダウンゼロを始めたい」と話し、来年3月に19年ぶりの単独ライブを行うことも発表、完全復活を誓った。

 震災から2年半。T‐BOLANが、復興への支援と自身たちの完全復活を誓った。

 森友ら4人は、駐車場に設置された簡素なステージで、地元の高校生バンドらと一緒に出演し、代表曲「じれったい愛」「離したくはない」など8曲を熱唱。ファン1000人へ「あしたへの不安を乗り越え、きょう1日を生きることが大事」と呼びかけた。ライブ前には、町職員ら42人が犠牲になった袖浜地区の防災対策庁舎跡を訪れ、手を合わせた。

 リスタートのきっかけとなった地への恩返しを込めた。森友は震災直後、学生時代の友人らと南三陸町でボランティアを行った。当時、解散のきっかけとなった心因性発声障害も回復し、バンド再開の意志はありながら行動に移せないでいたが、地元の人が「何もなくなったけど、やるしかない」と頑張っている姿に決意を固めた。

 「あしたはいつまでもあるわけじゃない。俺は何がしたいんだと問いかけ、メンバーに会いに行った」

 この日のライブは当初、森友のみが出演する予定だったが、メンバーが「俺たちも力を貸したい」と手を挙げ、バンドでの出演が実現した。

 4人は1995年以来、19年ぶりの単独ライブを来年3月8日に大阪・オリックス劇場、同21日に東京・渋谷公会堂で開催することも発表した。森友は「解散ライブを開くこともかなわず、置き去りにしてきたステージに戻ることで、自分たちにとってのT‐BOLANの意味を感じたい」と原点回帰の思いを明かした。

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