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2008 兵庫県オープンゴルフトーナメント

2008 兵庫県オープンゴルフトーナメント
第1日 (4月5日・吉川インターゴルフ倶楽部メッチャ)


初日トップタイの小黒貴志=吉川インターゴルフ倶楽部メッチャ


初日6位タイの井戸木鴻樹=吉川インターゴルフ倶楽部メッチャ


アマの部で首位に立った今井秀樹=吉川インターゴルフ倶楽部メッチャ

 

小黒 首位タイ…地元でプロ初V見えた!

 「2008兵庫県オープン・ゴルフトーナメント」第1日は4月5日、兵庫県三木市の吉川インターゴルフ倶楽部メッチャ(6820ヤード、パー72)で行われ、 プロ2年目の小黒貴志(27)=フリー=が8バーディー、2ボギーの66でラウンドし、ツアーシード選手の井上忠久(31)=フリー=とともに首位に立った。1打差の3位は高崎龍雄(43)=NSP。アマチュアの今井秀樹(43)=朽木=が2アンダーで12位タイに食い込み、アマ部門のトップで予選を通過した。

 

 ▼小黒「とにかく優勝したい」

 速いグリーンに多くの選手が苦しむ中、小黒が圧巻のバーディーラッシュで首位タイの好スタートを切った。

 

 「アンダーパーで回れればと思っていたんですが、予想以上にパターがよく決まってくれましたね」と笑顔。最近パットが不調だったが、前日の練習でスタンスを狭くしたことで、ストロークが安定し、難グリーンを見事に攻略した。

 

 前半は出入りの激しいゴルフで1アンダーで折り返したが、後半に入るとグングンとスコアを伸ばしていく。5メートルをねじこんだ11番から3連続バーディーで波に乗り、15番ではスライスラインの4メートルを、17番でも下りの5メートルを沈め、5バーディー、ノーボギーの31をマークした。

 

 2006年秋のプロテストに合格し、今年がプロ2年目のシーズン。神戸市出身で、兵庫県オープンにはアマ時代から毎年出場しており、06年にはベストアマも獲得している。「知り合いの人も応援してくれるので、楽しくプレーできる」と相性の良さを感じている。

 

 一昨年、昨年とツアーの予選会は3次止まりとあって、まだツアー出場は果たしていない。現在はローカル大会を中心に転戦しているが、昨年のパールオープン10位タイが最高位。「アマはイーブンパーで回れれば十分だが、プロはバーディーを取っていかないと上位に入れない」と厳しさを実感している。

 

 「今年はどんな大会でもいいから、とにかく優勝したい。飛躍のきっかけをつかみたい」と固い決意で迎えた08年。首位タイに躍り出て、そのチャンスは訪れた。「明日は攻めと守りをきちっり使い分けて、スコアを伸ばしていきたい」。プロ初タイトルは目前だ。

 

 

 ▼井上忠 貫録トップ

 今季のツアーシード権を獲得している井上忠久(フリー)が貫録を見せつけた。7バーディー1ボギーの6アンダーで首位タイ。「全部が良かった。特にパターが良かった」と、思い通りのプレーで自信にあふれた表情を浮かべた。狙うはもちろん、大会初出場での優勝。ここで勢いをつけ、17日からのツアー開幕戦・東建ホームメイトカップへ乗り込む構えだ。

 

 ▼左足首骨折なんの!! 井戸木鴻 6位タイ

 痛みをこらえて井戸木鴻樹(小野東洋GC)が首位と3打差の6位タイにつけた。「ぎこちないゴルフだったけど、何とか18ホール回ることができた。途中でヒザが笑ってしまったけど」と苦笑いしながらも、やはりそこは実力者。4バーディー、1ボギーと堅実なゴルフを展開した。

 

 思わぬアクシデントに見舞われたのは今年2月中旬。ランニング中に左足首をひねって、細かい骨を4カ所骨折した。その影響で、この日が今年5ラウンド目。「無理せずに自分のできる範囲で丁寧にプレーしたことが逆に良かった。堅くスコアをまとめられた」。後半のアウトはノーボギーの33でラウンドした。

 

 「まだリハビリ途中だからね。あすもしっかり歩いて、スタミナをつけなくちゃ」。逆転圏内にはいるものの、気負いは一切ない。無心でプレーできるからこそ、優勝争いを繰り広げる他の選手にとっては、不気味な存在となりそうだ。

 

 ▼20位タイの小田孔明 堂々の逆転宣言

 昨年賞金ランク9位の小田孔明(フリー)は1アンダーで20位タイ。初めてラウンドするコースとあって、ドライバーを封印し、ティーショットはスプーンか3番アイアンを使用。「手探りのゴルフだったけど、きょう一日回ってコースの特徴は把握した。あすはドライバーで攻めていく」。首位と5打差だが、昨年の南都オープンでは最終日に62で回り、4打差を逆転優勝している。「関西の試合はいいイメージがある。何が起こるかわからないよ」と猛チャージを宣言した。

 

 ▼昨年の覇者・山下和は46位タイ…連覇険し

 昨年覇者の山下和宏(ザ・サイプレスGC)は1オーバーの46位タイで予選を通過。5番ミドルではバンカーからシャンクしてダブルボギー。後半も3パットで2つのボギーをたたいた。「調子が良かったので優勝を狙っていたけど、その分、気持ちが空回りした。ふがいなかったです」。首位とは7打差で連覇は厳しい状況となり、肩を落としていた。

 

 ▼プロ圧倒!今井が12位タイでアマ首位

 初出場の今井が2アンダーの12位タイで初日のアマチュア首位に立った。「パターが良かった。77か78くらいだと思っていたのに…」と、本人も驚きを隠せない70をマーク。速いグリーンに苦しむ選手が続出する中、3バーディー1ボギーと、プロ顔負けの安定したゴルフを展開した。

 

 京都・花園高1年時に漫画「プロゴルファー猿」の影響でゴルフを始め、大院大ではゴルフ部に所属。卒業後は就職して会社員となったが、35歳の00年に結婚。妻・朋子さんの実家が京都市左京区のゴルフ練習場「京都北ゴルフクラブ」だったため、勤めていた会社を退職し、同練習場の支配人となった。

 

 脱サラ後は週1回のラウンドなどで腕を磨き、昨年6月にはベストスコア「67」をマーク。手応えを感じながら初出場した兵庫県オープンで好スタートを切った。「(ベストアマを)意識せず、目の前の一打に集中します」。無欲で栄冠に向かう。

 

 ▼ナイス、ミスショット

 ▽井関剛義(初日は72でアマ2位)「初めて大会で使う新ドライバーがうまく合った。去年は調整不足で、アマ3位だったので、今年はベストアマを狙いますよ」

 

 ▽D・イシイ(初出場。弟子のG・マイヤーとともに1オーバーで予選通過) 「後半のスタートホールのOBが痛かった。まだ試合勘が戻っていない感じだね。最終日もG・マイヤーと一緒に頑張るよ」

 

 ▽高崎龍雄(首位と1打差の単独3位) 「春休みなので息子の龍(小2)が応援に来てくれて励みになった。最終日は娘の世羅(5歳)も来るので、優勝目指して死ぬ気で頑張りますよ」

 

 ▽奥田靖己(息子でアマチュアの英也と親子で出場。自身は75で予選落ちも、英也は78で通過) 「いろいろと試しすぎた。自分は結果が出なかったけど、息子には全力を尽くして頑張ってほしいね」

 

 ▽すし石垣(昨年は予選落ち。今年はイーブンの34位タイで通過) 「グリーンがどちらに曲がるか読めなかった。最終日もプレーできて、お金ももらえるので、感謝の気持ちを持ってプレーします」

 

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