「エリート」と「苦労人」の差…エリートの遼 少額の賞金「ゼロに等しい」

【2013年2月19日 デイリースポーツより】

「ノーザントラストオープン・最終日」(17日、リビエラCC=パー71)

 「エリート」と「苦労人」の差なのかな。最終日に同組で回った石川遼とジェームズ・ハーンは対照的な2人だった。

 ハーンは韓国生まれの米国人。広告代理店やデパートの靴売りで働いて資金をため、今季デビュー。ルーキーながらすでに31歳だ。一方の石川は21歳の若さで日本ツアー10勝の実績。目標設定も正反対。もちろん2人とも最終目標は優勝だが、ハーンは「毎週、予選通過がファースト・プライオリティ」。石川は予選通過よりも「勝たないと意味もない」。どちらも61位になった。

手にした賞金は1万3992ドルと少額だったが、ハーンは「チェックを持ち帰れば妻も喜ぶ。食べられる、生きられる」と達成感を得たのに対し、石川は「ゼロに等しい」。ハングリーな生活を10年近く続けてきたハーンは現実主義。石川は理想主義。だが、コツコツ稼ぐ作業を度外視しても生きられる環境を日本でつくり上げたのは石川自身ゆえ、その優位性をフル活用するのは当然の権利だ。

 しかし、フェデックスカップランクでは今季6試合全予選通過のハーンは15位、石川は178位の大差。私の頭の中にはどうしても「チリも積もれば…」のフレーズが浮上するのだが、石川の頭の中には「賞金やポイントのことは0・1%ぐらいしかない」。チリをゼロと言い切る石川とチリを気にする私の間にも、エリートと苦労人の差があるんですね、きっと。

(在米ゴルフジャーナリスト)

編集者のオススメ記事

ゴルフ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ゴルフ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス