左手首手術からの復活目指す小祝さくら「ゴルフをこれほど休むのは初めて。不安な気持ちも新鮮」ファンに復活誓う

 トークイベントで笑顔を見せる小祝さくら
 来シーズンのテーマ「初心」を掲げる小祝さくら
 トークイベントを行った小祝さくら
3枚

 女子プロゴルファーの小祝さくら(27)=ニトリ=が19日、都内で医療機器メーカー、コラントッテ主催のトークイベントに参加。左手首手術からの復活を誓った。

 ゴルフウェア姿で、多くのファンの前に笑顔で登場した小祝。会場のある銀座は「前夜祭の衣装を買いに来るくらい」と言い、「満員電車によく乗ります。マスクとキャップをしていると、気付かれることはありません」と、庶民的な面をかいま見せた。

 9月に左手首を手術し、後半を欠場した今シーズンを「前半はあまり記憶にないです。淡々と来てしまって、中盤で優勝したと思ったらケガ。まさかケガするとは。ビックリしました」と振り返った。

 資生堂・JALレディスオープン(7月3~6日)で痛め、「痛い方がいい成績になると言いますよね、それを感じました。成績は意外と悪くなかった」と明治安田レディスゴルフトーナメント(7月17~20日)で、自身12勝目をマーク。しかし、翌週の大東建託・いい部屋ネットレディスで「急に痛みがきた。全然治らなくて、手術しかないと、割り切れる痛みでした」と決断した。

 12月に練習を再開するまで、約4カ月クラブを握らなかった。これまで故障がなく、ゴルフ開始から初めての経験。「ヘタになりすぎてビックリ。最初はチョロ、天ぷらでした」と再開時を述懐。来季は開幕戦での復帰を目指すが「もう結構大丈夫だと、フルスイングしていました。きのう1カ月ぶりに先生の所に行ったら『やりすぎ』と言われました」と、今後はやや抑えた練習に取り組むという。

 4カ月のブランクは「そんなに暇じゃなくて楽しかった。買い物行ったり、ネットフリックスを見たりしていました。一日中見てみたかったけれど、お尻が痛くなって、6時間くらいで体が痛くなった。韓国ドラマが好きで『暴君のシェフ』が面白かった」と笑顔で振り返った。

 故障歴はなかったが、手術は「2回目」と明かした小祝。「1回目は歯の手術。全身麻酔で親知らずを4本抜きました。周りの人にはビックリされました。歯は2時間かかったのに、左手は20分くらい」と語り、ファンを笑わせた。22年12月に親知らずを抜いたという。

 山崎颯一郎投手のファンで、プロ野球・オリックスの試合を球場で観戦するなど、ブランク中も積極的に好きなことを行ってきたという小祝。引退後の目標は毎年変わるというが、この日は「カフェとお総菜屋さん。料理はします。肉じゃがとかおいしいです」と語り、「おいしくないとお客が入らない。カフェも総菜も自分でつくりたい」と、経営よりも自ら調理したいという。

 ゴルフ、私生活ともに精力的。その原動力を「あまり疲れたと思わず、人生を楽しもうと思っている」と明かした小祝。復活できるのか、という不安も浮かぶが、その不安すらも楽しもうとする。今年を表す言葉を「新鮮」と挙げ「ゴルフをこれほど休むのは初めて。不安な気持ちも新鮮だった」と話した。

 そして来季に向けては「初心」を掲げた。「今年ケガしてしまって初心に帰る感覚がありました。どうなるか分からないけれど、ワクワク感もあります」と前を向いていた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ゴルフ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ゴルフ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス