菅沼菜々の復活Vを引き寄せた「渾身のリカバリー」が5月のプレー・オブ・ザ・マンスに選出 「選ばれたいと思っていたのでうれしい」 ファンも歓喜

 日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は23日、ファン投票によって選ばれる5月の「PLAY OF THE MONTH」が菅沼菜々の「渾身のリカバリー」に決まったと発表した。菅沼は「これに選ばれたいとずっと思っていたのですごくうれしい」と喜んだ。

 菅沼は5月のパナソニック・オープンで23年10月のマスターズGCレディース以来、2年ぶりの復活優勝。最終日は最終18番パー3で、第1打で風の判断を誤りグリーンを外した。ボギーならプレーオフという場面で、第2打のアプローチを50センチほどに寄せてパーセーブしてみせた。

 菅沼は、ファンから「ティーショットで終わったと思いました」とコメントがあったと紹介されると「私も終わったと思いました」と同じ心境だったと明かした。「いい意味で吹っ切れた感じがあったので、そこでいつもの練習した成果を出せたのかなと思います」と開き直りが奏功したと振り返った。

 パッティングが1メートルの距離でも難しいラインだったとし、ほぼOKまで寄せたアプローチは「100点」と自己採点。「考えることもなくサッと打ったのが一つ。球の高さやクラブの入り方が完璧だったので、そういうところを見てほしい」と話した。

 菅沼は23年に初優勝を含む2勝を挙げたが、昨季は故障などもあってシードを喪失し涙を流した。どん底からはい上がってつかんだ優勝を引き寄せた一打。投票してくれたファンに「ありがとうございました。初めて受賞できました」と感謝し「これからも日本や世界にすごいプレーを見せられるようたくさん努力して頑張っていきます」とさらなる飛躍を誓った。

 JLPGAのYouTubeチャンネルには「絶品のアプローチ マジで泣いた」「いろいろな意味で起死回生の一打だったのだと思う」「テレビで観ててマジで感動した!」などとコメントが寄せられた。

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