“宮崎の獅子”17歳の高校生アマチュア・丸尾怜央が目指す全英OPへの道「まだ可能性がないことはない」

 どこかイチローを思わせるような特徴的なルーティンを見せるアマチュアの丸尾怜央
 6番でショットを放つショーン・ノリス。通算10アンダーで3位
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 「男子ゴルフ・ミズノ・オープン・第3日」(25日、JFE瀬戸内海GC=パー72)

 8位から出たアマチュアの丸尾怜央(17)=日章学園=が4バーディー、2ボギー、2ダブルボギーの74をマーク。通算3アンダーの24位に順位を落としたものの、17歳の高校生がプロに交じって奮闘している。

 300ヤードほどの飛距離と得意のグリーン周りの技術を生かして、予選ラウンドは好スコアを続けた。昨年8月のKBCオーガスタ以来、4度目のレギュラーツアーで堂々とプレーしている。腕まくりしながら片手でドライバーを上げる、まるでイチローのようなルーティンが特徴的だ。

 この日も2番パー5はグリーン奥からの3打目を3メートルに寄せてバーディーを奪うと、続く3番は10メートルを沈めて首位に接近。しかし、中盤から吹き始めた風と「3日目でちょっと疲れが出て、ショットが乱れ始めた」と調子を崩し、8番はティーショットがシャンク気味の池ポチャとなりダブルボギー。後半は踏ん張り切れなかった。

 ツアー通算21勝の池田勇太と6勝のショーン・ノリス(南アフリカ)との同組。コントロールしながら力感なく自身と同じ距離を飛ばすノリスに感服しながらも「何か持って帰れるものがあればいいな」と目を輝かせた。ただ、観客になりに来たわけではなく、目指すは優勝。もちろん、全英オープン出場権も意識している。

 今大会から全英切符は昨年までと比べて“1減”の上位3人となったが、実は狭き門ながらも翌年度の全英に出場できるルートが新しく用意されている。今大会から、高校生以下に限る最上位アマチュアにはジュニア大会の「ボーイズアマチュア選手権」(英国・ムーアタウンGC、8月12~17日)出場権が与えられ、「ボーイズ-」優勝者には25年の「全英アマチュアゴルフ選手権」「全英オープン最終予選会」に出場できる。丸尾もこのルートは頭に入っているという。

 名前の怜央(れお)にちなんで、新日本プロレスのライオンのマスコットをヘッドカバーにする“宮崎の獅子”。「まだ可能性がないことはないので、また明日も精いっぱい頑張りたい」と最終日も力強く戦っていく。

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