「女子ゴルフ・ニトリ・レディース・第２日」（２６日、小樽ＣＣ＝パー７２）

　１１位から出た浜崎未来（２２）＝ＴＳＫグループ＝が４バーディー、１ボギーの６９でスコアを一つ伸ばし、通算５アンダーで首位と３打差の３位につけた。昨年６月にプロテストに合格した３人目の島根県出身の女子プロが頂点を目指す。

　好調なショットがさえた。浜崎は４番パー３を７番アイアンでピン左１メートルにつけ、この日最初のバーディーを奪取。８番パー４は５メートル、９、１３番のパー５はともに１メートルにつけて、計４個のバーディーを奪った。

　せり出した木やグリーン周りの大きなバンカーが選手を悩ませる小樽ＣＣ。「うまく狙ったところにいってくれて、パーオンできた」と攻略してみせた。

　多くの選手が手を焼く北海道の洋芝を苦にしない。出場できなかったが、ウエイティングで訪れた７月初めのニッポンハム・レディースの桂ＣＣが、生まれて初めての北海道。「芝が薄いというか、フェアウエーは打ちやすい」とむしろ、好感触を得ている。

　同月下旬の大東建託いい部屋ネット・レディースで４９位に入ると、今月初めの北海道ｍｅｉｊｉカップでは１１位。「夏だけ来るのはすごく快適」という北海道で自信を深め、翌週、自身初のトップ１０入りとなるＮＥＣ軽井沢９位につなげた。

　昨年６月、自ら「ゴルフは盛んではない」という島根県出身者で２５年ぶり３人目のプロテスト合格。さんいん中央テレビなどで構成されるＴＳＫグループ所属で、夕方のニュースで活躍が取り上げられると「地元の方から連絡をもらえる。地元の人に伝えてもらえるのはすごくうれしい」と打ち明ける。

　会ったことはないが、同郷で男子テニス元世界ランク４位の錦織圭に憧れる。自身も将来的には「海外メジャーはチャレンジしてみたい」。残り２日間でその足がかりを作る。

　◆浜崎未来（はまさき・みらい）２０００年６月２９日、島根県松江市出身。７歳から父の影響でゴルフを始めた。宍道高１年時の全国高校選手権個人で優勝。昨年６月のプロテストに２度目の挑戦で合格した。島根県出身者では山下一子以来２５年ぶり３人目。趣味は音楽鑑賞で韓国の男性アイドルグループ「ＢＩＧＢＡＮＧ」の曲が好き。１６２センチ、５８キロ。