有村智恵「勝つ姿を見せたい人がいる」 4年ぶりVへ5バーディ-「68」で2位浮上
「女子ゴルフ・ブリヂストン・レディース・第3日」(21日、袖ケ浦CC袖ケ浦C=パー72)
4位から出た有村智恵(34)=フリー=が5バーディー、1ボギーの68とスコアを四つ伸ばし、通算9アンダーで2位につけた。最終日最終組で2018年のサマンサタバサ・レディース以来の通算15勝目を目指す。単独首位は三つ伸ばして10アンダーとした西郷真央。9アンダーの2位タイに山下美夢有、2打差4位に申ジエ(韓国)がつけた。
最終日につながる大きなバーディーとなった。18番パー5。有村は「ここで取らないと厳しい。明日頑張らないといけなくなる」と5メートルをねじ込んだ。第3打はピタリとつけられなかったが「入れたらチャラになる」と9アンダーに伸ばした。
通算14勝の経験が随所に生きた。13番パー4は左のフェアウエーバンカーから123ヤードの第2打をピン奥3メートルにつけた。本来、ピッチングウエッジの距離だが、つま先下がりのライでアゲンストの風。「9番アイアンで軽く打った方がいい」とコントロールし、バーディーにつながった。
昨年12月にSNSで会社員との結婚を発表。今季は上田桃子や渡辺彩香が結婚後初優勝を飾っているが、「ミセス(で初優勝)というより、しばらく優勝もないから」と4年ぶりVへの思いの方が強いという。
とはいえ「今、本当に勝つ姿を見せたい人もいるので、そういうモチベーションもしっかりと感じている」とも。この週末も会場に応援に来ている夫に、その瞬間を見てもらいたい気持ちもある。
西郷、山下の若手2人との最終組。「学べるところは学んで盗めるところはしっかり盗んで自分の糧にしながら、スコアをしっかりまとめていけたら」と自然体で臨む。