渋野日向子4位 牛タンパワーで2度目ベスト66 「全力で最後まで頑張りました」

 「米女子ゴルフ・シェブロン選手権・最終日」(3日、ミッションヒルズCC=パー72)

 渋野日向子(23)=サントリー=は7バーディー、1ボギーの66をマークし、2日目に続いて今大会2度目のベストスコアをマーク。通算10アンダーで4位に入った。畑岡奈紗(23)=アビームコンサルティング=と笹生優花(20)=ICTSI=は通算5アンダーで17位、古江彩佳(21)=富士通=は通算1アンダーで44位だった。24歳のジェニファー・カップチョ(米国)が74で回り、通算14アンダーで逃げ切り、ツアー初優勝をメジャーで飾った。

 復調の原動力は牛タンだった。渋野は77をたたき、意気消沈した前夜、「やけ食いしました」という。「牛タンです。何人前かは分からんけど、20枚以上食べました。ご飯は大盛り」といい、両手で「これくらいです」と大きさを表した。

 スタート時はドライバーショットの不満が残っていたが、細かいことは気にしない。トップまで丁寧に上げることだけを意識した。2番で2メートルにつけたのを皮切りに3連続、10番からはショットをピンに絡めて再び3連続で取り、14番は4メートルを真ん中から決めた。終わってみれば、7バーディー、1ボギー。2日目に続き6つチャージをかけた。

 無心の本人は上位に上がっていることを13番で気が付いた。「あれ、そこにいるんだ、という感じ」。フェアウエーを外したのは一度だけ。グリーン上では25パットと全てがかみ合った。

 「昨日はすごく悔しかったんで、今日は全力で最後まで頑張りました」

 今季のメジャーはあと4つ残っている。「今季の一つめで上位に食い込めたのはすごくうれしい。ちょっとした安堵(あんど)はある」。次は13日に米ハワイ州で開幕するロッテ選手権で笑顔を振りまく。

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