堀琴音「幸せいっぱい」堂々逃げ切りV 実力証明の2勝目「すごく自信に」

 フラワーシャワーを浴びて笑顔を見せる堀琴音
 優勝を決めて笑顔の堀琴音
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 「女子ゴルフ・Tポイント×ENEOS・最終日」(20日、鹿児島高牧CC=パー72)

 単独首位から出た堀琴音(26)=ダイセル=が3バーディー、1ボギーの70で通算9アンダーとし、逃げ切りで今季初優勝を飾った。昨年7月のニッポンハム・レディース以来のツアー2勝目。1打差の2位に西村優菜と葭葉ルミ、2打差の4位にはツアールーキーで19歳の内田ことこが入った。前年優勝の小祝さくらは通算3アンダーで10位だった。

 真の実力を示す2勝目だ。1打リードで18番グリーンに帰ってきた堀琴は、10メートルの長いバーディートライを無事に20センチに寄せた。ウイニングパットを沈め「幸せいっぱいです」。自分で「結婚会見になっちゃいそう」と突っ込み、周囲の全員を笑顔にした。

 前半に二つスコアを伸ばしたが、後半10番パー4で1・5メートルを外しボギー。先の組で回る内田に抜かれた。それでも16番パー5では3メートルにつけ「取れるのはここしかない。強い気持ちで打とうと思った」とバーディー。再び9アンダーとして首位を奪い返した。

 自身初めて単独トップで迎えた最終日に、堂々の逃げ切りV。プロ8年目での悲願の初優勝は、追いつきプレーオフを勝ち抜いてつかんだもの。その後シーズン終盤に調子を崩し「2勝目ができるのか」と思ったこともあった。

 ただそれは、久しぶりにフルシーズンを戦った疲労などによるもの。体力強化へオフに体幹を鍛え直したことで、ショットがさらに安定。今、自信があるクラブは「ドライバー」と言い切る。今大会のフェアウエーキープ率85・7%は4位タイ。1打目からのマネジメントで3日間、スコアを伸ばし続けた。

 姉の奈津佳に並ぶ2勝目でもある。「一度はあっても二度はない、と言われる世界。2勝したいと思っていました」。初優勝が偶然でないことは、また違う勝ち方で証明した。「私自身、すごく自信になる」。今季目標の複数回優勝を手にする日は遠くなさそうだ。

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