稲見萌寧 新鮮フリフリドレスで華やか4冠表彰 東京五輪・銀「一生に一度の思い出」

 「JLPGAアワード2020-2021」(21日、都内)

 今季9勝を挙げた東京五輪銀メダリストの稲見萌寧(22)=都築電気=が賞金ランキング1位、平均ストローク1位、輝き賞、特別賞の最多4冠に輝いた。メルセデス年間最優秀選手賞など2冠の古江彩佳とメディア賞ベストショット部門に選出された渋野日向子は、米ツアー最終予選会から帰国後の隔離期間中のため欠席し、喜びのメッセージを会場に寄せた。

 晴れの舞台の主役は稲見だった。今季のツアー優勝者など47人の受賞者が華やかに着飾って出席。青とグレー系のドレス姿で計4度も登壇した賞金女王は「これが一番いつもの雰囲気とは違う。普段は柄物とかフリフリ系は着ないので新鮮な感じでいいかな」と照れながら選んだ衣装について説明した。

 国内外で力を示した激動の一年だった。春先に早々と年間複数回優勝を達成し、その後も着実に勝利を重ねた。9月には国内メジャーも初制覇し、今季最終戦で賞金女王を決めた。「今までしたことがない、自分にとっていい経験がたくさんできた」と総括。最も印象深い出来事には銀メダルを獲得した8月の東京五輪を挙げ、「一生に一度の思い出になった」と振り返った。

 実質的な“2年目のジンクス”に挑む22年は初心に立ち返る。「今年よりも(好成績)というのは難しい。来年もまず最初の1勝を挙げられるように、そこから達成していくごとに次の目標を決めていきたい」と堅実に歩みを進めていく考えだ。

 畑岡、笹生に続き、来季から渋野と古江も米ツアーに本格参戦するが、稲見が影響されることはない。単発での海外メジャー挑戦は視野に入れつつ「主戦場は日本でずっとやっていきたいという気持ちは変わらない」と改めて明言。あと20勝で獲得できる国内永久シードを目指していく。

 今季獲得賞金は2億5519万2049円。大金を手にした22歳は使い道を聞かれると「老後のために貯金します」と答え、会場を笑わせた。また「練習とトレーニングしかしないので、今年やり残していることはない」と言い切った。「この後もなるべく早く戻って練習に行きます」とルーティンは崩さない。地道な努力を積み重ねられる“強い稲見”が来季も主役の座を守り続ける。

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