古江彩佳 前半終了時+3も粘りのゴルフで堅首 逆転賞金女王&初メジャーに視界良好

 18番、南国らしい植物を背にティーショットを放つ古江彩佳(撮影・高部洋祐)
 18番、セカンドショットを放ち、笑顔でグリーンに向かう古江彩佳
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 「女子ゴルフ・ツアー選手権リコー杯・第2日」(26日、宮崎CC=パー72)

 賞金ランキング2位から逆転女王を目指す古江彩佳(21)=富士通=が3バーディー、4ボギーの73と一つ落としたが、通算7アンダーで単独トップを守った。25位から出た賞金ランキング1位の稲見萌寧(22)=都築電気=は72と伸ばせず、2オーバーの23位。5位から出た堀琴音が首位と1打差の2位に浮上した。さらに1打差の3位に上田桃子、比嘉真美子、野沢真央の3人が続いている。

 耐えて忍んだ一日を意地のバーディーで締めた。最終18番パー4、残り136ヤードの第2打を50センチにピタリ。大きな拍手を浴びながらホールアウトした古江は「今日一日の中でベストショット。最後にいいショットができた」と納得の一打に笑みがはじけた。

 大会最少タイ64でロケットスタートを決めた初日から一転、厳しいラウンドを強いられた。前日29をマークしたアウトでノーバーディー、3ボギーの39。「自分のゴルフで手いっぱいだった」と前半は順位を確認することもなかった。

 苦しい中でも「打つ時以外ぐらいは楽しく回っていたい」と笑顔を心掛けた。そして、ハーフターンで気持ちをリセット。10番で3メートル弱を決めて初バーディーを奪うと13番でも伸ばした。14番は4メートル、15番も2メートルの返しのパットを沈めてパーセーブするなど粘りも見せた。

 前日のラウンド後、クラブハウス前には暗くなるまで黙々とパッティング練習を繰り返す古江の姿があった。試合では5~6メートルを次々と決めるなど強気のパットが好調だったが「自分のドリル、いつも通りの練習」とルーティンをこなしてから宿舎に戻った。

 今大会は賞金女王とともに自身初の国内メジャー戴冠も懸かっている。「強いと思ってもらえるのはメジャーを勝つこと。最後のメジャーで取れたらすごくカッコいい」と熱い思いを口にした。

 「4日あったら1日ぐらいは落ちる日もある。明日は集中して、今日うまくできなかった分、思い切りできればいい」と前を向いた。残り36ホール、09年横峯さくら以来ツアー史上4人目となる、最終戦優勝での逆転賞金女王への道を突き進む。

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