青木瀬令奈がコーチ兼帯同キャディーの大西翔太氏に贈った感謝の言葉に涙腺が決壊

優勝トロフィーを手に笑顔を見せる青木瀬令奈(撮影・坂部計介)
優勝トロフィーを手に、宮里藍大会アンバサダー(左)と笑顔を見せる青木瀬令奈(撮影・坂部計介)
目を潤ませ、インタビューに答える青木瀬令奈(撮影・坂部計介)
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 「女子ゴルフ・宮里藍サントリー・レディース・最終日」(13日、六甲国際GC=パー72)

 青木瀬令奈(28)=フリー=の4年ぶり2度目の優勝で、2度も涙腺が決壊した。1度目は今をときめく稲見萌寧や山下美夢有を下してつかんだ優勝後のインタビュー。「長かったなっていうのが…」と言ってから言葉に詰まり、感極まって涙を流す姿を見た時。次から次へと飛び出してくる若手の勢いに押され、引退までも考えた悩みの底で、中堅の存在感を示した勝利は素晴らしかった。

 次は初優勝の前から青木を支えてきたコーチ兼キャディーの大西翔太氏にお祝いを言おうと連絡した時だった。大西氏は優勝セレモニーがすべて終わり、内輪だけになった時に青木からもらった感謝の言葉をそっと教えてくれた。

 「青木プロが『あきらめることをあきらめさせてくれてありがとう』と言ってくれました。僕も感極まりました」

 青木は今年成績が低迷し、何度となく引退をほのめかしていたという。大西コーチの熱い指導と心配りがこの日の復活への道しるべとなり「(現役続行を)あきらめることをあきらめさせてくれた」という言葉になったのだろう。青木はコロナ渦の中、女子ゴルフ界を日本女子プロゴルフ協会のプレーヤーズ委員長としても引っ張った。大西氏から青木の人柄がうかがえる感謝の言葉を聞くことができ、少しだけ幸せな気持ちを分けてもらえた気になった。(ゴルフ担当・松本一之)

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