稲見萌寧 五輪代表へ好発進!前週休養効果だ66で2打差2位「乗り切った」

 「女子ゴルフ・宮里藍サントリー・レディース・第1日」(10日、六甲国際GC=パー72)

 今年5勝の稲見萌寧(21)=都築電気=が6バーディー、ノーボギーの66で回り、首位と2打差の2位と好スタートを切った。8アンダー64の比嘉真美子が単独トップ。稲見とともに山下美夢有、西村優菜ら5人が2位に並び、さらに1打差の7位にアマチュアの岩井千怜が続く。東京五輪代表の日本勢2番手を稲見と争う古江彩佳は、1アンダー71で39位と出遅れた。

 万全でなくてもボギーは打たず、チャンスでバーディーを重ねていった。午後スタート組の稲見が着々とスコアを伸ばし、2位タイの好発進。「前半はドライバーが荒れてチャンスにつけられなかったけど、後半は少しずつ良くなった」とノーボギー66のラウンドを振り返った。

 ピンチでは粘り強さを発揮した。5番はグリーン奥の砂地から25ヤードの下りのアプローチを2メートルに寄せてパーセーブ。15番もファーストパットを2メートルオーバーしたが、きっちり返しを沈めてパーを拾った。

 ツアーを欠場した前週は最悪の調子だった。「右にも左にも曲げ、トップもダフリもOBも全部出た」という。これまではテークバックからトップにかけての違和感が主だったが、スイングすべてで気持ち悪さが拭えなかった。

 この日も気持ち悪さを感じたままでのラウンドだった。「今日一日を頑張るために毎ホール毎ホール、修正しながらやって、取りあえず乗り切った感じがある」と好スコアにも納得はしていない。

 東京五輪代表は今月末の世界ランクで確定する。日本勢2番手を古江らと争う稲見だが「どこを調べたらいいかも分からない。誰かに言われて気づくぐらい」と自身のポイント数はもちろん、順位も正確に把握していない。「私の中で五輪はゴールではない」という姿勢は一貫している。

 前週の休養効果で今年6勝目を挙げれば、五輪代表切符に大きく前進する。「あと3日間あるのでまだ分からない。明日も少しでもスコアを伸ばして上位で戦えたら」。会見後は「また一から調整したい」と日没時間を気にしながら練習場へ向かった。

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