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笹生優花Vに父・正和さん涙 “誓約書”で猛練習、二人三脚で歩んだ親子の夢結実

 「女子ゴルフ・全米女子オープン・最終日」(6日、オリンピック・クラブ=パー71)

 新世紀世代の笹生優花(19)=ICTSI=が、通算4アンダーで並んだ黄金世代の畑岡奈紗(22)=アビームコンサルティング=とのプレーオフを3ホール目で制し、大会史上最年少優勝を飾った。

 二人三脚で歩んできた親子の夢がかなった。6日、ゴルフの全米女子オープン選手権を19歳の大会史上最年少タイで制した笹生優花は、母の母国であるフィリピンで、父の正和さんとの鍛錬で成長。女子ゴルフ界最高のタイトルを手に入れ、そろって涙を流した。

 宮里藍さんらに憧れ、8歳で「世界一になりたい」とゴルフの道へ。正和さんは「うちはお金持ちじゃない。日本でずっと練習に通うことは無理だった」と振り返る。物価の安いフィリピンへ、小学3年生になる前に移住した。

 転機は13歳。米国での試合で、17歳の選手に飛距離で約50ヤードの後れを取った。「悔しい。来年には同じように飛ばせるようになりたい」と泣きじゃくった。

 父は厳しい練習を課すことに葛藤があったが、負けず嫌いな娘は姿勢を崩さない。仕方なく「恨まれるのは嫌だ。一筆サインしてくれ」と娘に“誓約書”を書かせた。「厳しく練習するが、親を憎まない。嫌わない。娘としての笑顔を忘れない」

 猛練習が始まり、毎朝5時から30分のランニング。体に2キロの重りをつけて100メートルと50メートルのダッシュを10本ずつ。反復横跳び30分。技術練習の後は30キロのバーベルを担いでスクワットを行った。重りを両足首につけての野球の素振りや、シャドーボクシングも取り入れた。

 娘はそんな鍛錬を誇ることなく「楽しさを忘れないでプレーしたい。世界ランキング1位になりたい」と、淡々と前進する。懸命にトップを追ったこの日の最終盤、2ホール続くパー5で「自分の飛距離を生かせると思っていた」。自信を持ってドライバーを振り抜き、2打目をグリーンそばまで運んでバーディーを連ねた。

 勝因を問われた娘は「支えてくれた家族が、ずっとそばにいてくれたから」と声を詰まらせた。見守った父は「こんなに早く…。良かった」と号泣した。

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