小祝さくら、走って走って暫定首位 時間との戦い…29Hを“完走”
「女子ゴルフ・富士フイルム・スタジオアリス女子オープン・第2日」(10日、花屋敷GCよかわコース=パー72)
中継スタッフ1人のコロナ陽性判明の影響で前日から順延された第1ラウンドの残りと第2ラウンドが行われたが、25人が競技を完了できず、2日連続で日没サスペンデッドとなった。プレーを終えた中では小祝さくら(22)=ニトリ=が通算3アンダーで稲見萌寧、岡山絵里らと暫定首位に並ぶ大混戦。11日は第2ラウンドの残りと最終ラウンドが行われる。
最後の3ホールは走りながらのラウンドだった。午前7時33分の競技再開から計29ホールを文字通り“完走”した小祝は「朝から眠くて、スタート前からふとんに入りたいと思っていた。本当に上がれて良かった」と安どの笑みを見せた。
時間との戦いだった。最終9番は前の組に空けてもらい、ティーショットを打った。グリーン上では暗くて距離感が分からず「イメージで打った」という1メートル弱のパーパットを沈め、無事にホールアウトした。
空腹とも戦っていた。「体力は心配ないけど、最後はおなかが空いていた。あとちょっとで終われると思って、モチベーションにして頑張りました」と小祝ワールド全開で過酷な一日を振り返った。
厳しい状況でも第2ラウンドを3バーディー、ノーボギーの69で回り暫定トップ。今年3勝目を視界に捉えた。稲見、岡山という2021年の優勝経験者がライバルとなるが「すごく楽しみです。目標は優勝なので頑張りたい」とキッパリ。最終日は小祝が本物の強さを証明する。