渋野「ギャラリーの大切さあらためて感じた」 女子ゴルフ1年3カ月ぶり有観客で開幕

 「女子ゴルフ・ダイキン・オーキッド・レディース・第1日」(4日、琉球GC=パー72)

 国内女子ゴルフの2021年初戦が開幕し、大会初出場の渋野日向子(22)=サントリー=は3バーディー、2ボギーの1アンダー71で回り、20位でスタートした。1年3カ月ぶりとなる有観客開催に「久しぶりだったので、めちゃくちゃ楽しんでやっていました」と大満足。ギャラリーのありがたさを再認識したシブコが、ファンを魅了するプレーで応えていく。

 久しぶりの感触がうれしかった。渋野にとって、ギャラリーの応援がパワーの源だ。1番ティーグラウンドに姿を見せた時、ティーオフの前に自分の名前がコールされた時、そしてショットを放った時。目の前にいる観客から届けられる大きな拍手と控え目な声援がとにかく心地よかった。

 「応援してくださっている、見てくださっている方がいることで、自分もこうやってゴルフを楽しんでいるんだ」と再認識。「すごくギャラリーさんの大切さをあらためて感じました」としみじみと語った。

 前日は大会関係者からコロナ陽性反応が出たため、予定していた練習ラウンドは中止。マネジャーが探した練習場で2時間の最終調整を終えた。沖縄料理を食べ、ピリピリすることもなく今年初戦に備え、ファンの前に戻ってきた。

 この日はニュー渋野のお披露目だった。オフは飛距離アップより、いいスイングをするためのトレーニングに注力。昨年末に17年から指導を受けていた青木翔コーチのもとを「卒業」し、自ら考えながら取り組んできた。

 「オリジナルではまったくできないので、いろんな選手だったり、プロからちょっと話を聞いたりしてやっている感じ」と説明。スイングのトップの位置を低く変更したのは石川遼からの助言を参考にした。

 すべては米ツアー参戦を視野に入れての挑戦だ。ウエッジを4本にし、タイプの異なる6番アイアンを2本入れるなど、クラブセッティングも変えた。この日、「すごく良かったティーショット」と振り返ったのは3番ショート。6番アイアンの長い方で5メートルにつけ、21年初バーディーを奪った。

 今年の目標は「口に出すのが難しい」と言いながら「目の前のことを必死にやる。やりたいことをやりきる」と答えた。初日71には「アンダーで回ってこられたので良かった」と及第点。まだまだ進化の途中。目の前の一打一打、一試合一試合に全集中した結果で示していく。

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