渋野日向子が涙「めっちゃ悔しいけど、今の実力」「今年1年考えるとよく頑張った」
「女子ゴルフ・全米女子オープン・最終日」(14日、チャンピオンズGC=パー71)
2位に1打差の単独首位で出た渋野日向子(22)=サントリー=は2バーディー、5ボギーの74でスコアを落とし、通算1アンダーで4位でフィニッシュ。全米初出場初優勝、昨年のAIG全英女子オープンに続く日本人初のメジャー2勝目も逃した。世界ランキング94位のキム・アリム(韓国)が終盤の3連続バーティ-を含む6バーディー、2ボギーの67で回り、通算3アンダーで初優勝した。
13日に予定されていた最終ラウンドは悪天候のため、3時間以上中断した後に順延が決定。この日も気温6度の悪コンディションでのラウンドとなった。前半の2番、7番でボギーとしスコアを落とし首位に並ばれ、バック9に入っても10番、11番で連続ボギーで首位を明け渡した。13番、18番にバーディーを奪ったが4位で終えた。
ラウンド後のインタビューで「悔しいです。めっちゃ悔しいですけど、これが今の実力なんだと受け止めるしかない」と振り返った。
インタビューが続くうち、13番、18番のバーディーへの質問をされると涙を浮かべ「らしさもなにも出し切れていない。まあ、今年1年考えるとよく頑張ったかなと思う」と必死に笑顔を作った。大会を振り返り「1、2日目のゴルフが良すぎて3、4日目のゴルフが今の自分かなと思う」と話した。
今季の渋野は6月の日本ツアー開幕戦、アース・モンダミンカップで予選落ち。8月から海外遠征に出たが、スコットランド・オープン、AIG全英女子オープンと2試合連続で予選落ちとなるなど苦しい戦いが続いた。10月の全米女子プロ選手権で58位に終わり、帰国。そこから国内ツアーで徐々に調子を取り戻し、11月の大王製紙エリエール・レディースで5位、ツアー選手権リコー杯では3位に入り、好感触で今大会を迎えていた。
2日目に単独首位に立ちプレッシャーのかかる3日目も粘りのゴルフで首位をキープした。最終日にトップで臨む日本勢は1987年大会の岡本綾子以来で初の快挙を狙ったが、最終日は気温6度の悪条件と首位というプレッシャーに屈する結果となった。