渋野日向子 笑顔復活!今季自己最高3打差4位スタート 2日目は「粘り強く」
「女子ゴルフ・大王製紙エリエール・レディース・第1日」(19日、エリエールGC松山=パー71)
19年覇者の渋野日向子(22)=サントリー=が3バーディー、ノーボギーの68で回り、今季国内5戦目で自己最高となる首位と3打差、4位でのスタートとなった。
たった1年前のことだが、懐かしい感覚が、復調を予感させた。渋野は「ショットが荒れていたので」と大きめの減点をしつつ「45点」と、今季としては高めの自己採点で初日のラウンドを振り返った。
3バーディー、ノーボギー。スタート間もなくの11番パー5では2オンに成功しながら3パットのパー。しかしそれ以降、長めのパーパットもしっかり沈めつつチャンスを待ち、15、17番でバーディー。折り返して7番でも6メートルのフックラインを読み切って、3つ目のバーディーを奪い、笑顔でのホールアウトとなった。
19年、自身4勝目を挙げた同大会。最終日は2打差を追いかける展開から、6バーディー、ノーボギーでの逆転優勝を果たし“シブコイヤー”を強烈に印象づけた。
その頃の代名詞はスマイル。しかし今季、不調で国内では2戦連続予選落ちなど、次第に笑顔が減っていき、耐えるべきところでスコアを落とした。
しかしこの日は「大親友の大里桃子と、古江ちゃんと。和気あいあい、盛り上げて」のラウンドで、本来の笑顔を取り戻した。それが、好プレーを呼んだ。
11番は「かなりバーディーを取りたい気持ちが強かった」と言いながらの3パット。それでも「気持ちをコントロールできていた」と言う。続く12番、2メートルのパーパットも落ち着いてラインを読み、思い通りのストロークできっちり沈めることができた。
このところ悩まされている右足裏の痛みも、消えてはいない。通常のショットも「かばいながらのスイング」になってしまう。それでも「無駄な動きが減る面もある。今日の縦距離は(以前と)変わってなかったですね」と、良好なメンタルが飛距離を取り戻すきっかけにもなった。
今季4戦中3度、2日目にスコアを崩している。「粘り強くいきたいですね」と渋野。2日目も同じメンバーだ。笑顔で優勝をもぎ取った19年の再現を感じさせるスタートとなった。