プラチナ世代の西村優菜が涙の初V ミラクル6打差逆転「強い気持ちでプレーできた」

 「女子ゴルフ・樋口久子・三菱電機レディース・最終日」(1日、武蔵丘GC=パー72)

 3位から出たプラチナ世代の西村優菜(20)=フリー=が8バーディー、1ボギーの65で回り、通算11アンダーでスタート時の首位との6打差を逆転してツアー初優勝を果たした。

 1メートルのウィニングパットをど真ん中から沈め、西村は右の拳に何度も力を込めた。スタート時にあった首位・勝との6打差を逆転するミラクルV。色白のほおをうれし涙が流れ落ちた。

 「優勝はすごい早かったなという感じがします。今日は強い気持ちでプレーできた。自分でも成長したなと思います。優勝は母(枝里子さん=45)に捧げたい」

 前半で2つスコアを伸ばし、14番のバーディーで勝との差を2打に縮めた。「最初はトップ3が目標でしたが、14番から優勝を目指して頑張ろうと思った」。この勢いに乗り、15、16番と3連続バーディー。一気に首位に並んだ。

 9月の日本女子プロゴルフ選手権で味わった悔しさを今週に生かした。3日目単独首位に立ちながら最終日に76と崩れ7位に終わった。「あの時は守りに入ってしまった。今日は攻めのマネジメントをした」と胸を張った。

 ルーキーイヤーに鮮やかな初優勝を果たした。今年は今週のTOTOジャパンクラシックを含め残すところ4試合。「これからもうまくいくことも、うまくいかないこともあると思う。日々勉強と思って成長していきたい」。女子ゴルフにまたひとりスター候補が名乗りを上げた。

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