河本結の弟・力、首位浮上 喜びより「毎日3アンダー」の目標届かず「悔しかった」

 「男子ゴルフ・日本オープン選手権・第2日」(16日、紫CCすみれ=パー70)

 女子ゴルフの河本結(22)の弟で、アマチュアの河本力(20)=日体大=が5バーディー、3ボギーの68で回り、通算5アンダーで2位から首位に浮上した。

 河本が首位に躍り出た。自慢の飛距離を武器に5バーディー、3ボギーの68。目標の「毎日3アンダー」に届かず、「悔しかった」と口を突いた。トップ通過の喜びよりも先に、12番と7番のミスにじだんだを踏んだ。

 12番パー4は「完璧だった」と振り返る1打目をフェアウエーの好位置に運びながら、8番アイアンによる2打目を池に入れた。7番パー5も「凡ミスのパー」。それでも高難度設定コースで通算5アンダー、首位で決勝を迎える心境は「すごくいいかな」と破顔した。

 姉は米女子ツアーを主戦場にし、前週の全米女子プロ選手権で48位だった1学年上の結。ゴルフは5歳のときに姉の影響で始め、結が国内ツアーで初優勝した19年のアクサレディースではキャディーも務めた。

 前日には、姉からLINEで「楽しんでねと、軽い感じで」のエールが送られてきたという。世界を舞台に戦う結から刺激を受けたかのように、ついに単独首位へ浮上した。

 日体大3年で愛媛県出身。2位につける東北福祉大3年の杉原は徳島県出身で、四国を舞台にジュニア時代から戦ってきた。同じく2位の桂川は日大4年。日本最高峰の舞台で、上位5人のうち3人をアマチュアが占める異例の展開となった。

 杉原が「しっかりマネジメントできた」と自信をみなぎらせば、桂川は「日本一を決める日本オープンで上位争いできているのがうれしい」と初々しさものぞかせた。1927年の第1回大会の赤星六郎以来となるアマチュア優勝が現実的になりそうな争い。観客不在のコースを、大学生が盛り上げている。

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