安田祐香、プロ2戦目へ「毎試合安定したプレーを」 自粛中は腰回りトレで筋力アップ
2000年度生まれの「ミレニアム世代」で、アマチュア時代からその先頭を走ってきたのがプロ1年目の安田祐香(19)=NEC=だ。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けたゴルフ女子ツアーは、14日開幕のNEC軽井沢72(長野県軽井沢72)で2020~21年シーズン第2戦を迎える。初優勝を目指しホステスプロとして臨むプロ2戦目への思いを、アドバイザリースタッフ契約を結んだ小野東洋ゴルフ倶楽部(兵庫県小野市)で聞いた。
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-NEC軽井沢72に臨むいまの気持ちは。
「プロ2戦目がホステスプロというのは、なかなかないかなと思います。試合前から注目されると思うんですけど、まずは成績で恩返しできたら。かといって、プレッシャーとか気にせずにできたらいいかなと思う」
-アマチュア時代もツアーに何試合も出ているが、プロになって気持ちに変化はあるか。
「特に変わりはないです。アマチュアのときより注目されることは増えた。スポンサーさんのワッペンをつけてプレーするのも初めて。でも、それはすごくうれしい。プレーはいつも通り、去年と変わらずできています」
-第1戦のアース・モンダミン・カップでは、第2ラウンドの最終9番パー3でバーディーを取り、1オーバーとして予選を通過した。165ヤードと長く、池越えの難しいホールだった。
「カットラインは1オーバーか2オーバーかなと思っていたので、まずパーで上がろう、(グリーンに)乗せようと思って打ちました。向かい風の状況、ロングアイアンで難しかったんですけど、すごく(ピンに)寄ったのでバーディーを取ろうと。取れてよかったかなと思います」
-緊張感は。
「あったし、初戦なので注目もされたんですけど、アマチュアのときも予選ギリギリのところでプレーして緊張感も味わっていたので。たとえ落ちたとしても(プロとしては)ここからが始まりなので経験だと思って。そういう感じでプレーしました」
-予選落ちなら賞金がもらえなかった。
「そう思ったのは通ってからなんです。これで落ちたら出費しかない。プロゴルファーはそういうのがすごく大変。毎週試合に出て、それでも上位で戦っている選手はすごいなと思いました」
-初めての賞金(約138万円)の使い道は?
「財布が欲しくて。試合が全然なくて、練習とかラウンドだけの毎日の中で、モチベーションを保てるのかなと思ってたんですけど。欲しいものが見つかったので、そのためにも頑張れました。28位という結果には全然満足していなかったので、どうしようかと思ったんですけど、ご褒美も必要かなと思って買いました(笑)」
-どんな財布?
「三つ折りの小さいもので、ピンクベージュみたいな色。形はもともと三つ折りが欲しくて、色は黒とか気に入ったものを(事前に)何個か見つけていたんですけど、お店に行って決めました。フルラというブランドで、初めて買ったんですけど結構好きですね」
-今年は1月からどのように過ごしたか。
「3月に試合があると思って準備していました。トレーニングを入れつつ記者発表とかもあって。2月中旬にタイで1週間、帰ってきて2月下旬に沖縄に行って練習して、いよいよ開幕というときにこのような(新型コロナの)状況になってしまった」
-自粛中はどのように過ごしたか。
「家の近くの公園で友達と遊んだりしてました。小学生みたいに。高校生とかになると公園で遊ばないじゃないですか。“密”はなかったです。バドミントンとかバレーボールとか。これまでゴルフばかりの生活の中で、こんなにゆっくりできたことはなかったし楽しかったですね。砂浜へ行って走ったりもしました。須磨(神戸市)とか大蔵海岸(明石市)。ビーチバレー用の砂がきれいで、はだしで走れました」
-重点的に取り組んだことは。
「試合がないのでトレーニングは普段以上にできる。体幹とか、おしり、腰回りの筋肉を強化しました。(痛むことがある)腰が少し楽になったかな。張りはあるけど、腰をかばって打つことはなくなっていくんじゃないかと思う」
-自分のゴルフの武器は何か。
「ピンに絡むショットです。悪いときもあるし、調子がいいときも100%パーフェクトはないけど、これまでもパーオン率はよかったので、そこを伸ばしていきたい」
-さらに伸ばすのがいまの課題か。
「ショットはいまの調子を維持していければいいので、グリーンを外したときのリカバリーを改善したい。引き出しを増やして、いろんな状況からパーを拾えるようなゴルフをしないと上位には行けない」
-あらためてルーキーシーズンの目標は。
「試合はこれからどんどん始まっていくと思うんですけど、もともと前半戦のシードしかなかったので、最初から毎試合、予選通過が目標です。安定したプレーヤーになりたい。その中でうまくいったら優勝というのがいいかな。(一度も予選落ちがなかった)去年みたいなプレーができたら。大変だと思うんですけど、毎試合安定したプレーを続けられる、そんなプレーヤーになりたいです」