【綾子の視線】コロナは怖い…現役だったら今回の「全英女子」欠場すると思う

 女子ゴルフの渋野日向子(21)=サントリー=が7日、2連覇を期待されるAIG全英女子オープン(20日開幕)が開催される英国へ羽田空港から出発した。デイリースポーツ評論家の岡本綾子氏(69)が自身の現役時代も振り返りながら、日本選手6人が参戦する今季メジャー初戦に向けての思いをつづった。

  ◇  ◇

 新型コロナの感染拡大が止まりません。国内外で不安な状況は続いていますが、今月20日には今季メジャー初戦、全英女子オープンが開幕します。日本勢6選手が出場を決め、楽しみに思う一方で心配も…。私が現役だったら、今回の全英には行かないだろうな。やはり感染するリスクがあるのは怖いです。

 私は若いころ、当時は日本と国交のなかった南アフリカで開催される試合に出場を希望しましたが周囲に止められ、結局ビザも下りずに断念したことがあります。その2、3年前に青木功さんは南アフリカでの試合に出場していたから「何で私はダメなの?」「私のゴルフ人生をつぶす気?」なんて若い私は思ったものです。海外でゴルフをするチャンスがあるなら、政治的な問題があろうが、どこにでも行きたい気持ちがありました。

 そんな私でも、疾病の問題となると別です。新型コロナは本当に怖いし、今回の全英は欠場を決断するんじゃないかと思う。でも、行く勇気も必要なのかもしれません。ドアを開けて一歩を踏み出した先は誰にも予測できませんから。だからこそ、出場を決めた6選手には無事を祈りつつ、活躍を期待したいなと思います。

 全英出場を決めた選手も、欠場を決めた選手も、それぞれのコメントを見ればしっかり決断した跡がうかがえます。行動を起こしたら自己責任、ということを自覚しているからこそ決断に迷いはないでしょう。おのおのが決断した舞台で、後悔のない戦いを見せてくれるはずです。

 さて、話は変わりますが、先日に家の整理をしていると、私が現役だった40代のころの講演原稿が出てきました。その中で「コースの中では何を考えているのですか?」という質問に対し、「スイングがああだ、トップの位置はこうだ、なんてことは一切考えない。ライやピン位置に応じて、このボールをどこへ、どのように運んでいくか、ということしか考えていない」と書いていたんです。

 この自分が書いたものを読んで、コースの中でスイングのことを考えていたらダメなんだと、改めて思い知らされました。最近のラウンドでは思うようなプレーができず「何で(クラブの芯に)当たらんの」「何やってるの」なんてことの繰り返し。アマチュアの方と同じですよね!?

 プレー中はいかにものの考え方をシンプルに保つかが肝心。ミスショットをしたスイングの反省、修正は練習場でやらないといけない。現役時代の私から、いいアドバイスをもらいました(笑)。

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