渋野日向子ら支えた門田氏が近況明かす プロキャディー収入「みんな切迫」

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、国内女子プロゴルフツアーは3月第1週に予定されていた開幕戦から、すでに13試合連続の中止が発表され、依然トーナメント開催のメドが立たない状態にある。選手たち以上に深刻な状況に陥っている職業がツアーキャディーだ。2005年から15年にわたり数々の女子プロをサポートしてきた門田実キャディー(50)に近況を聞いた。

 今季は開幕から渋野日向子、臼井麗香、松森彩夏のバッグを担ぐ予定だったという門田氏。現在は基本的に千葉県九十九里町の自宅で「引きこもっています」という。

 「ちょっと前までは千葉県内のゴルフ場でキャディーのアルバイトをしたりしていたんですが、緊急事態宣言が出てからはそれも(募集が)なくなって。今は最低限の買い物に出かけるのと、多少自分のゴルフの練習をして、体がなまらないようにしているぐらいです。家の周りは草むしりもすっかり終わっちゃって、だんだんきれいになってますよ」

 同業のツアーキャディーたちとは日々連絡を取っているという。

 「SNSでグループを作って情報交換、共有をしています。どこそこでキャディー探しているよとか、ゴルフに関係のない、たとえば宅配便業者のアルバイト募集が出てるよとか。まあ、みんな切迫していますよ」

 関東のトーナメント会場となるゴルフ場で新型コロナ感染者が出たり、毎週のように先々の大会中止が発表される状況に「最悪を考えて、年内は男女とも試合ができないまま終わるぐらいのシミュレーションをしておかないと、と思っています。収入を得る方法はもちろんですが、支出の方も減らしていかないといけない」と話す。

 一方で、プロキャディーとしていつツアーが始まってもいいように、選手たちとの連絡も欠かさない。

 「臼井さんは栃木県の実家で引きこもってるって言ってましたよ(笑)。男子プロやキャディー仲間とリモート飲み会みたいなこともしてますが、そのたびに『あー、リアルでワイワイやりたい!』って思いますね」

 タッグを組んだ選手の成績いかんで収入のアップダウンも激しい職業。覚悟も我慢も高いレベルのスキルを持っている彼らだが、不安もストレスも膨らんでいる。

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