ミレニアム世代の旗手・古江彩佳 ルーキー賞金女王へ!最終目標は永久シード
今季、注目を集めるのが2000年度生まれの「ミレニアム世代」。アジアパシフィック女子アマを制した安田祐香、日本ジュニア&日本女子アマ2冠の吉田優利、西村優菜らネクストシンデレラ候補がそろう。その中にあって、2019年10月の富士通レディースで史上7人目のアマチュア優勝を果たした古江彩佳(19)=フリー=が旗手的存在。プロ1勝、賞金女王、そして永久シードへ-。夢に向かってホップ、ステップ、大ジャンプだ!!以下、古江との一問一答。
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-19年10月にアマ優勝を飾りプロ転向。その後4試合に出場したがアマとプロでは意識に変化はあったか。
「全く変わらなかった。でも(転向)1戦目(樋口久子・三菱電機=予選落ち)は『古江プロ』って呼ばれることに違和感があって、2戦目からは逆に『自分はプロです』という意識を持つようにしたんです。『プロ』と呼ばれておじけづいているようでは駄目だと思って」
-その後の3試合で2073万円を稼ぎ、賞金ランキング54位。プロとして賞金を稼ぐことへの意識は。
「全然。意識は勝つことだけにいっているので。賞金ランキングも意識はしないと思う。でも昔から賞金女王を取りたいと思っているので、自分が狙える位置にいれば、そこは意識するかな。でも(トップと)何百万円差とか、そういうことは考えないと思う」
-初めて手にした賞金で何か自分へのご褒美は買ったのか。
「年末に浜崎あゆみさんのカウントダウン(ライブ)に行って、今までは普段に使うものをちょっとだけ(買う)って感じだったんですけど、今回は思い切って欲しいと思ったものは全部買っちゃいました」
-浜崎あゆみさんのファンになったのはいつから?
「4、5歳のころにプロモーションビデオを見て、あゆのダンスや歩く姿をまねし始めて。そのころからずっと好き。(同世代の)まわりと話が合わないから、他の歌手の曲も聴こうとはしたんですけど、はまるのはあゆしかなくて。もう、あゆオンリーです」
-昨春に滝川二高を卒業して、六甲国際GC(兵庫県神戸市)の研修生になった。
「社会勉強をしたかったのもあるんですけど、家にいて何もすることがないと自分はボーッとしちゃうので」
-ハウスキャディーも務めたそうだが、トップアマの古江さんがキャディーにつくと驚かれたのでは。
「全然、気づかれなかったです。お客さんに『研修生の古江です。プロを目指しています』って話しても『すごいね。頑張ってね』って言われるぐらいで。(19年4月に兵庫県三木市・花屋敷GC開催の)スタジオアリスで10位になって、その後すぐにキャディーをやった時はさすがに気づかれるかなって思ったんですけど、それも全然なくて」
-注目を集める「ミレニアム世代」の中で一番乗りでツアー優勝した。世代をけん引している意識はあるか。
「それはない。てんぐ鼻にはなりたくないので。同い年が頑張れば、自分も頑張る気になる。みんなで頑張っていければいい」
-滝川二高で同級生だった安田祐香さんはどのような存在か。
「小学校高学年ぐらいからのライバル。でも関西だと西村(優菜)も強かったし、祐香は特別といえば特別(な存在)ですけど、祐香だけではない。祐香にフォーカスを当てるのはミレニアム世代に申し訳ないというか…、ライバルはいっぱいいると思っているので」
-安田さんは高校2年時に日本女子アマを優勝し、早くから注目されてきた。当時の心境は。
「悔しさもあったけど、自分にもいつか(注目される時期が)くるかなって思っていた。祐香とはうまい感じで抜きつ、抜かれつができているんじゃないかな」
-今季の目標は。
「まずはプロとしての1勝。それができたら3勝とか、クリア条件を徐々に上げていきたい。最終的には賞金女王ですけど…、ルーキーでできれば格好いいなとは思う」
-将来的な海外志向はあるか。
「全然ないです。私がジュニアのころに上田桃子さん、有村智恵さんが海外に拠点を移されて、(国内ツアーを)観戦に来ても好きな選手を見られないのがさみしくて。私のように思うジュニアの子たちがいるのかなと思うと、ずっと日本で活躍するのもありだなって思うんです」
-プロとしての最終目標は。
「(通算30勝以上の)永久シード。格好いいですよね」
-目標の選手は。
「宮里藍さんです。プレーする姿はテレビでしか見たことがないんですけど、ゴルフを始めた時からずっと憧れている。私もジュニア選手から憧れられる選手になりたいと思っていて、藍さんはそれの神様みたいな存在ですから」