畑岡奈紗惜っし~PO再開後2ホール目パットで明暗 2日またぎ死闘…ついに決着

 「米女子ゴルフ・ダイヤモンドリゾーツ・チャンピオンズ・プレーオフ」(20日、フォーシーズンズ・クラブ=パー71)

 前日5ホール目終了時に日没で持ち越しとなったプレーオフの続きが実施され、畑岡奈紗(21)=フリー=は通算7ホール目にバーディーを奪ったガビー・ロペス(メキシコ)に敗れ、昨年3月以来の米ツアー4勝目はならなかった。ロペスは2季ぶりの通算2勝目で賞金18万ドル(約1980万円)を獲得した。19日の最終ラウンドを3位から4バーディー、1ボギーの68で回った畑岡は通算13アンダーとし、66と伸ばしたロペス、首位スタートの朴仁妃(韓国)との3人によるプレーオフに突入。朴仁妃が3ホール目で脱落した。

 日没順延から一夜明け、通算6ホール目から再開したプレーオフは、7ホール目でついに決着した。先にバーディーを決められた畑岡が打った約3メートルの下りのパット。絶対に沈めなければならなかったが、ボールは力なくピンの左へ切れた。

 「7ホールのプレーオフは初めての経験だったが、ピンチもあった中で粘り強いプレーができた」。悔しさと充実感が入り交じった表情で振り返った。

 前夜は高ぶりが収まらず「なかなか寝付けなかった」と午前4時には目が覚めたという。前日と同じ池が絡む約200ヤードの18番(パー3)での一騎打ち。8時、気温8度の寒さの中で朝日を浴びながらの6ホール目はグリーン右手前に外したが、2打目をきっちりと寄せて1オンしたロペスにリードを許さなかった。

 続く7ホール目は畑岡の方が近い距離に1打目を運んだが、ロペスに7メートルのパットを沈められた。「集中はできていた。決めにいかないといけなかった。ただ、うまく打てなかった」と、ついに明暗が分かれた。

 3人で始まったプレーオフは、米ツアー通算19勝のリオ五輪金メダリスト、朴仁妃が3ホール目で左の池に入れて脱落。ロペスとの一騎打ちは5ホールを終えても決着せず、翌朝に持ち越された。惜しくも敗れたが、4日間では収まらない熱戦で今後につながる貴重な経験を積んだ。

 東京五輪までおよそ半年。13日に21歳になったばかりの畑岡は、日本の第一人者として出場、活躍が見込まれる。「これだけのスタートができると思ってなかった。優勝争いができたのは良かった」。特別なシーズンの開幕戦で確かな成長と底力を示し、自信を深めて次へ向かう。

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