【綾子の視線】渋野の強さを分析 全英時と変わらぬスイングと言葉
「女子ゴルフ・NEC軽井沢72・第2日」(17日、軽井沢72ゴルフ北コース=パー72)
AIG全英女子オープンでメジャー制覇を果たした渋野日向子(20)=RSK山陽放送=が7バーディー、3ボギーの68で通算9アンダーに伸ばし、首位の浜田茉優に1打差の2位に浮上した。デイリースポーツ・評論家の岡本綾子氏(68)は渋野の強さの要因を分析しつつ、今後への期待を語った。
◇ ◇
渋野さんは回復力が早い。やっぱり若さでしょうか。とは言っても疲れがないはずはなく、その中で全英の時とスイングが変わっていません。体調が変わると自然とスイングアークやトップの位置などが変わってくるもの。それが変わらないのは体幹が強く、スタミナがあるからこそ。これが、渋野さんの強みです。
全英から帰ってきて、周囲の顔ぶれが180度違っている。普段の自分を取り戻すなんてできっこない。その中で本当によくやっていると思います。
彼女は偉ぶるところがないし、インタビューでもマニュアル的なコメントはしない。思ったことをそのまま言葉にしているけど、そこに嫌みがないのが好感を持てます。日本に大フィーバーを起こしている唯一無二のゴルファーですから、しっかりとまわりがサポートしてあげてほしい。バラエティータレントではなく、アスリートとして有名になるように、ね。
この大会の最多観衆記録は1991年、私が優勝した時だと聞いて驚きました。3日間で計4万525人ですって。この時、私は40歳ですよ。これだけ集客するなんて、たいしたものじゃないですか?(笑)当時は日本ツアーを終えるとヘリコプターで成田に移動して、翌週の米ツアーで優勝した、なんてこともありました。やっぱり体力はあった方がいいですね。