鈴木愛、今季2勝目 ラスト9ホール勝負宣言通り!16番スーパーパット

 「女子ゴルフ・サントリー・レディース・最終日」(16日、六甲国際GC=パー72)

 荒天のためサスペンデッドとなった第3ラウンドの残りと最終ラウンドが行われ、鈴木愛(25)=セールスフォース=が通算12アンダーで、3月のヨコハマタイヤPRGRレディース以来の今季2勝目を挙げた。左足首痛を抱えながら1日28ホールの長丁場を戦い抜き、首位で出た最終ラウンドに4バーディー、2ボギーの70とスコアを伸ばした。1打差の11アンダー2位は比嘉真美子。さらに1打差3位に河本結、新垣比菜、穴井詩が続いた。

 短いウイニングパットを沈めた鈴木は、解放感に浸るように両手を広げた。2打リードで迎えた最終18番をボギーでしのいだ。ギャラリーの前での第一声は「本当に疲れました。帰って寝たいです」。朝3時に起き、左足首のマッサージを受けて始まった長い一日がようやく終わった。

 優勝インタビューでは「キャディーさんからムービング…サンデー…はすごく大事って言われてたんで。サンデー・バックナイン?それです!」とも。天然ボケで愛きょうを振りまいたが、最終盤の重要性は誰よりも自分自身が認識していた。

 15日の第3ラウンドは、9番の途中で順延。4月から痛みを抱える左足首で、最終日の計28ホールを戦いきれるのか。そんな中、鈴木の方から保科隆キャディーに、ラスト9ホールに勝負をかけると宣言したのだという。

 特に最終ラウンド前半は、ドライバーが右へ左へ荒れてスコアを伸ばせず、一時は首位の座も明け渡した。焦りも生まれかけたが、予告通りに爆発の瞬間が訪れた。

 13、15番でバーディーを奪うと、16番は上の段からの12メートルのスネークラインを10センチにつけてパーセーブ。大会アンバサダー・宮里藍さんの「3メートルはオーバーする。返しのパーパット勝負」との予想をはるかに上回るスーパーパットだった。

 ゴルフを始めるきっかけにもなった、その宮里さんとの2ショット写真は来年大会のポスターになるはず。「まさか(宮里さんの)冠の大会で優勝できるとは。光栄です」と鈴木。若手の台頭が著しい女子ツアーで、主役の座は譲らない。

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