上田桃子65で貫禄の逆転V 前夜お酒2口で決意「自分らしく攻めようと」

 「女子ゴルフ・ヨネックスレディース・最終日」(9日、ヨネックスCC=パー72)

 通算6アンダー3位から出た上田桃子(32)=かんぽ生命=が6番からの3連続を含む8バーディー、1ボギーの65で回り、通算13アンダーで逆転優勝。Tポイントレディース以来の今季2勝目、通算15勝目を挙げた。一ノ瀬優希、キム・ヒョージュ、葭葉ルミが通算7アンダーで2位。首位から出た石井理緒は7オーバー79と崩れ、通算イーブンパー23位にとどまった。

 まさに貫禄勝ちだった。上田は大差をつけて迎えた18番パー5も攻め手を緩めない。果敢に2オンを狙い、ピン左横30メートルにつけた。ファーストパットは2メートルオーバーしたが、このウイニングパットを難なく沈め、右の拳を強く握った。

 途中から世界ランク34位のキム・ヒョージュとの一騎打ち。6番からの3連続バーディーで単独トップに浮上すると、ショットに苦しむ相手を尻目に後半インも4バーディーを奪って突き離した。「ヒョージュはうまい。3打差つけるまでは安心はできなかった。16番のティーショットを打った後でいけると思った」と振り返った。

 前夜の夕食時、最終日に自分がどんなゴルフをするか、気持ちが固まった。「そのお店に『屋守』(読みはおくのかみ)という名前のお酒が置いてあり、ラベルに喜怒哀楽をコントロールすると書いてあったので、2口飲んだ。その時明日は自分らしく攻めようと思った」と話した。

 今大会は昨年をはじめ過去2位が3回。中でも16年はプレーオフ負け。「この大会はなぜか相性がいいし、そろそろ優勝したいなというのはあった。やっとリベンジができました」と充実感を漂わせた。

 これで早くも今季2勝目。賞金ランクは2位に浮上した。今後の目標は2度目の賞金女王、東京五輪出場と数え上げればキリがないが、当面は8月の全英女子オープン出場。今月末のアース・モンダミン・カップ終了時点の賞金ランク上位5人(有資格者は除く)に出場権があり、ほぼ当確。「今日はヒョージュと一緒で全英の練習にもなると思った。五輪代表になるためにも海外メジャーがすごく大事」。これからも円熟のゴルフで女子ツアーをけん引する。

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