中嶋常幸「悔いはない」最後の関西オープンは81位予選落ち

 「男子ゴルフ・関西オープン・第2日」(24日、KOMACC=パー72)

 ツアー48勝のレジェンド、中嶋常幸(64)=フリー=がカットラインに2打届かず、通算2オーバー81位で予選落ちした。第2ラウンドは3バーディー、1ボギーの70で回ってギャラリーを喜ばせたが、プレー後は国内最古のこの大会出場を今年限りにすることを明言。同時に若手の奮起を促した。H・W・リュー(韓国)が通算11アンダーに伸ばして単独首位に立った。

 関西屈指の難コースを70で回った中嶋は「プライドの2アンダーです」と疲労困憊(こんぱい)だった。「見に来てくれた人たちを沸かすことができた。悔いはない。よくやった」と目を潤ませた。

 関西オープン出場は「これが最後」という覚悟を持って臨んだ今大会。2日間一緒に回った26歳の堀川から「来年も出てください」と何度も言われ、ギャラリーからも惜しむ声が聞こえた。「そう言ってもらえるうちが華。気持ちはあっても体がついてこない。最後にアンダーで回れて、潔い引き際になった」としみじみ語った。

 同時に寂しさもある。今の男子ゴルフ界に「AON」として自身が青木功、尾崎将司と覇を競った1980~90年代の活気はない。「今の若手もいいゴルフをする。でも、人間くささ、泥くささがない」と、若い世代の奮起を熱く促した。

 今後は6月に用具契約先が主催するダンロップ・スリクソン福島オープンに出場。11月のダンロップ・フェニックスも「今年は出る」という。だが、出場試合数は毎年減っている。ひとつの時代が終わりに近づきつつある。

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