“カープ女子”永井64で3位浮上「カープの分もなんて言えないけど…」2度目Vだ
「女子ゴルフ・伊藤園レディース・第2日」(10日、グレートアイランドC=パー72)
30位から出た永井花奈(21)=デンソー=が8バーディー、ボギーなしの64をマークし、通算9アンダーで佐伯三貴と並び、首位と2打差の3位へ急浮上した。最終日は昨年の樋口久子・三菱電機レディース以来となるツアー2勝目を目指す。3位から出た松田鈴英(れい、20)=ニトリ=が65と伸ばし、通算11アンダーで単独首位に浮上。67で回った黄アルム(韓国)が1打差の2位につけた。
曲がらないショットを武器に、永井がコースマネジメントを徹底した。グリーンを狙う時、一般的にはピンが近い側に外すと寄せが難しくなるが「私はピンが近い方に外すにしても、グリーン面が受けていれば許容範囲で、下っていればNG。とにかくピン近くに止められないところを避けます」。思い描いた通りの攻略ができ、コースレコードに1打と迫る64をたたき出した。
前半で4個のバーディーを奪い、迎えた後半15番パー5。グリーン奥のピンに対し、ノーチャンスの手前を避けてやや奥めに打ち、バックスピンで5メートルにつけてバーディー。16番パー4も右端から3ヤードのピンを左から攻めてスコアを伸ばした。10、11番では2メートルの微妙な距離のパーパットも沈め「あれを決められたことが、後半までいい流れで回れた要因だと思う」と笑顔で振り返った。
目標は、今季優勝者と賞金ランク25位以内が出場できる最終戦のツアー選手権リコー杯行きの切符をつかむことだが「まずはしっかりトップ5とか上位に入りたい」。自他ともに認める“カープ女子”でもあり「私がカープの分も優勝、なんてとても言えないけど、頑張ります」。最終日も“精密機械ゴルフ”で2度目の頂点を奪い取る。