出水田ツアー初V “西郷どん”に8年目の歓喜

 「男子ゴルフ・RIZAP・KBCオーガスタ・最終日」(26日、芥屋GC=パー72)

 プロ8年目の出水田大二郎(25)=TOSS=が前日からの首位を守り切りツアー初優勝を飾った。5バーディー、2ボギーの69、通算14アンダーで逃げ切った。今季の国内男子ツアー(国内開催分)は10戦中、これで九州勢が5勝を占めた。熱中症に苦しんだ石川遼は67と伸ばし、通算10アンダー7位に入った。

 初優勝が決まった18番で、出水田は鹿児島・樟南高の2年先輩である秋吉と抱き合った。駆け寄ってペットボトルの水をかけた秋吉がそのまま泣き崩れ、出水田は「先輩、大丈夫ですか」と笑いながら声をかけ、ギャラリーの爆笑を誘った。

 プロ転向から8年目。183センチの長身を生かした長距離砲として高校時代に鳴らし、下部ツアー出場2戦目で優勝したが、その後は苦戦。今季は初めてシード選手として迎えたが、前週まで11戦して最高は34位と振るわなかった。

 初めて最終日を最終組で迎え、首位を守っていた14、16番でボギーをたたいて後続に並ばれる。それでも17番でピン右5メートルのフックラインを沈め、再びリード。ツアー唯一の芝目の強い高麗グリーンを制した。

 次の目標は東京五輪に出ること。「日の丸を背負ってみたい」。父・勇光さんは水泳選手としてインカレや国体に出場したが、五輪には届かなかった。「日本のゴルフ界を引っ張っていってほしい」と父。目指すはゴルフ界の西郷どんだ。

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