【舩越園子の目】ここだけはダメ スピース15番で失速

 「男子ゴルフ・全英オープン、第1日」(19日、カーヌスティ・リンクス=パー71)

 「これだけは絶対に避けたい」と思えば思うほど、それが避けられなくなるのがゴルフの難しさなのだろう。

 昨年の全英オープンを制し、今年は連覇を狙っているジョーダン・スピースは前半に2つスコアを伸ばして好発進し、後半も11番でバーディーを奪い、リーダーボードに浮上。

 しかし、カーヌスティの全バンカーの中で「ここにだけは絶対に入れない」と心に誓っていた15番のグリーン際のポットバンカーに打ち込み、ダブルボギー。16番、18番は続けざまにボギーを喫し、1オーバーまで後退して初日を終えた。

 15番のバンカーにつかまるまでは「ストレスのない1日」と感じていたそうだが、よりによって「これだけは」と思っていたバンカーに打ち込み、「完全なるメンタルミスだった」と肩を落とした。

 しかし、昨年大会の最終日のように、ミスを犯しても冷静な判断で立ち直り、逆に調子を上げるのがスピースらしさだ。この日も落胆した表情でメディアの取材に応えているうちに「5オーバーでも勝てるかもだけど15アンダーでも勝てるかも」とジョークまで飛ばし始め、最後には笑顔を見せ、すっかり立ち直った様子。転んでもタダでは起きない強さを垣間見た気がした。

(在米ゴルフジャーナリスト)

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