小平「絶好調」宣言!ミケルソン流スイングに手応え 苦難乗り越えマスターズ出陣

 「米男子ゴルフ・マスターズ」(3日、オーガスタナショナルGC=パー72)

 男子ゴルフの今季メジャー初戦、マスターズ・トーナメント(5日開幕)の公式練習が2日、会場の米ジョージア州のオーガスタ・ナショナルGC(7435ヤード、パー72)で始まった。初出場の小平智(28)=Admiral=は18ホールをラウンド。ミケルソン流のスイングを採り入れ、絶好調宣言まで飛び出した。世界ランク6位の松山英樹(26)=LEXUS=やタイガー・ウッズ(42)=米国=も会場で調整を行った。

 美しい緑色のじゅうたんと、鮮やかに咲き誇るツツジの花。3月29日の初ラウンドは「感動と緊張と楽しみでフワフワしていた」と夢心地だった小平だが、今は違う。

 「出ただけで終わりたくない。まずは予選通過。それから上位を狙っていく」

 気後れせず、思い切り力をぶつける。自然と表情は引き締まり、眼光は鋭くなった。

 復調への手応えをつかんでいる。17年10月にエースドライバーが割れ、新たなクラブを試行錯誤するうち、知らぬ間に「下からあおり気味に打つようになっていた」と、ショットそのものまで壊れてしまっていた。

 転機は3月の世界選手権シリーズ、デル・マッチプレーだった。1次リーグでフィル・ミケルソン(米国)と対戦。1ダウンで惜敗したが、目の前のスイングに心を引き込まれ、ずっと見詰めていたという。

 「体にクラブを巻き付けるように打つのを見て、すごくイメージが良くなった。ずっと探していたイメージで、球が上がってスピン量も増えて、アイアンまで良くなった。絶好調ですね」

 17年末に「世界ランク50位以内」というマスターズの出場資格を寸前で逃した。「マスターズだけが目標じゃない」と強がったが、悔しさと重圧で唇や口の中の粘膜に小さな水疱(すいほう)ができた。妻の古閑美保さん(35)も「本人にも分からないものが、のしかかっていた」と思いやるほど、笑顔の裏で苦しんでいた。

 3月末。自力でマスターズの切符を手に入れ、「(17年)12月に決まるより強くなれたと思える3カ月だった」と言い切った。いざ、悲願の舞台へ出陣。苦難を乗り越え、自信を深めた小平に怖いものはない。

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