【舩越園子の目】ウッズに刻まれたサンデーチャージの鼓動

 「米男子ゴルフ・アーノルド・パーマー招待・最終ラウンド」(18日、ベイヒル・クラブ=パー72)

 首位に5打差で最終日を迎えたウッズ。「とてもいいスコアで回れば、手が届く」。赤いシャツに身を包んだサンデーアフタヌーンに着々とスコアを伸ばし、12番のバーディーで2打差へ、13番のバーディーで1打差へと首位に迫った。

 見ていて胸がドキドキ高鳴った。パー5の16番。「ゴー、タイガー!」の興奮は最高潮。だが、ウッズのドライバーショットは大きく左に曲がってOB。次のホールもボギー。終わってみれば優勝したロリー・マキロイと8打差の5位になった。

 かつてのウッズなら、悔しさのあまり無言でコースから去っていったはず。だが、この日は笑顔でマイクの前に立ち、16番の痛恨の1打を問われると「アハハハハ」と苦笑した。

 「ドライバーでカットに打つか、何も考えずにかっ飛ばすか、3Wで刻むか。選択肢は3つあったが、どう打つか決心できないうちに打ってしまった。僕自身の責任だ」

 その笑みは素直で謙虚な反省の笑みであり、手ごたえをつかんだ明るい笑みでもあった。

 サンデーチャージのドキドキ感をウッズ自身も「心臓の鼓動に刻んだ」。それは一番の収穫だ。「マスターズが楽しみだ」。世界中のウッズファンも楽しみにしている。

(在米ゴルフジャーナリスト)

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