時松が天候不良で通算2勝目「優勝は優勝」新相棒ボールが上昇のきっかけに

 「男子ゴルフ・ブリヂストン・オープン・最終日」(22日、袖ケ浦CC袖ケ浦C=パー71)

 台風接近によるコースコンデション不良のため、最終日の競技が中止となり、21日までの36ホールで通算9アンダー単独首位に立っていた時松隆光(24)=筑紫ケ丘GC=の優勝が決まった。昨年7月以来2勝目。規定により賞金加算は50%に減額され、優勝賞金は1500万円。最終戦の日本シリーズJTカップ(11月30日、東京よみうりCC)への出場を決めるとともに、来年8月の世界選手権シリーズ、ブリヂストン招待(米オハイオ州)への出場権を得た。

 台風21号による豪雨でコース状態が悪く、午前6時45分に中止が決定。時松は宿舎でシャワーを浴びて、出撃準備にかかろうかという時に、関係者から電話が入った。

 「中止と聞いてうれしかったというのが一番ですけど、やりたかったというのもありました。でも、優勝は優勝なので素直にうれしいです」

 前夜は九州出身のプロ仲間の香妻、秋吉、出水田、川村と食事をし、ひと足早い祝福を受けた。「自分は麦焼酎の緑茶割り。結構飲まされまして、すぐに寝ました」と笑顔で振り返った。

 優勝の要因はプレーオフに進出した9月のANAオープンから使用するボール(ブリヂストンTOUR B X)だという。「飛ばない自分ですが、飛距離が出てスピンもかかる。調子が上がった理由はそれしかないですね」と絶賛した。

 今回の優勝で飛躍のチャンスをつかんだ。今季国内最終戦の日本シリーズJTカップへの2年連続出場を決め、来夏のWGCブリヂストン招待への出場権も獲得。「日本シリーズは目標だったからうれしい。WGCではダスティン・ジョンソンのプレーを見て勉強してきたいですね」と早くも夢を膨らませた。

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