悪天候で時松が戦わずしてV「優勝は優勝なので素直にうれしい」
「男子ゴルフ・ブリヂストン・オープン・最終日」(22日、袖ケ浦CC袖ケ浦C=パー71)
悪天候によるコースコンデションの不良により、最終日の競技が中止となり、前日までに消化した36ホールで通算9アンダー単独首位に立った時松隆光(24)=筑紫ケ丘GC=の優勝が決まった。2016年ダンロップスリクソン以来2勝目で来年8月のWGCブリヂストン招待への出場権も得た。
台風21号による豪雨で、コース状態が悪く、午前6時45分に中止が決定。時松は宿舎でシャワーを浴びて、さあ準備にかかろうかという時に、関係者から電話が入った。
「中止と聞いてうれしかったというのが一番ですけど、やりたかったというのもありました。でも、優勝は優勝なので素直にうれしいです」
前日からこの日の天候は大荒れが予想され、ほとんどの選手が最終日はないものと思ってプレーしていた。その中でしっかりトップに立っての優勝は胸を張っていい。
前夜は九州のプロ仲間の香妻、秋吉、出水田、川村と食事会をし、ひと足早い祝福を受けた。「私は麦焼酎の緑茶割りなんですけど、結構飲まされまして、すぐに寝ました」と笑顔で振り返った。
優勝の要因はプレーオフに進出した9月のANAオープンから使用するボール(ブリヂストンTOUR B X)だという。「飛ばない自分ですが、飛距離が出てスピンもかかる。調子が上がった理由はそれしかないですね」と絶賛した。
今回の優勝でステップアップのチャンスもつかんだ。来年8月のWGCブリヂストン招待(米オハイオ州ファイアーストーンCC)への出場権を獲得し、今季国内最終戦の日本シリーズJTカップ(東京よみうりCC)への2年連続出場も決めた。「ダスティン・ジョンソンやザック・ジョンソンのプレーを見て勉強してきたい」と早くも武者震いした。