片岡大育 涙の逆転V「自分の感覚殺して結果重視」絶不調から見事修正12アンダー
「男子ゴルフ・ダイヤモンド杯・最終日」(24日、カレドニアンGC=7パー71)
3位から出た片岡大育(28)=Kochi黒潮CC=が4バーディー、3ボギーの70で回り、通算12アンダーで逆転優勝した。昨年9月のトップ杯東海クラシック以来、1年ぶりのツアー通算3勝目。首位から出た高山忠洋(39)=スターツ=とプーム・サクサンシン(タイ)はともに73とスコアを落とし、通算10アンダーで2打差の2位だった。
ウイニングパットを沈めると、片岡は両腕を空へ突き上げた。「勝てるとは思っていなかった。ずっと不安で最後まで緊張していた」。伊能キャディー、青山コーチと抱き合い、涙をこぼした。
3戦前のフジサンケイ・クラシックで予選落ち。開幕前日に青山コーチを会場に呼び寄せた。「球が芯に当たらない」という絶不調。ボールの位置や重心配分を修正した。「自分の感覚を殺して結果重視」に傾くと球はピンへ向かった。14番は80センチ、16番は3メートル、17番は50センチに寄せた。
今大会の優勝でアジア・ツアーの2年シード、欧州・アジア共催試合の出場権を手に入れた。「最終目標は欧州。どんどん行きたい」と野望を語った。