松山、まるでウッズ!コースレコード61で逆転V さぁメジャー獲りだ!

 「米男子ゴルフ・ブリヂストン招待・最終日」(6日、ファイアストーンCC=パー70)

 4位から出た松山英樹(25)=LEXUS=がボギーなしの1イーグル、7バーディー、2013年にタイガー・ウッズ(米国)が出したコースレコードに並ぶ61をマークし、通算16アンダーで2位に5打差をつけて逆転優勝を果たした。米ツアーは今季3勝目、通算では5勝とし、自身が持つ日本勢の最多勝利数を更新。賞金166万ドル(約1億8400万円)を獲得した。10日に開幕する全米プロ選手権でのメジャー初制覇へ、大きく弾みをつけた。

 確かな手応えが自然と表情を緩ませる。全盛期のウッズをほうふつとさせる猛チャージで大会コース記録に並ぶ61をマーク。米ツアー節目の100試合目で鮮やかな逆転劇を演じた松山は、「こんなに素晴らしいプレーができると思わなかった。最後まで信じられなかった」と屈託のない笑みを浮かべた。

 スタート前の状態は、「最悪だった」と振り返る。

 実際に1番のティーショットを左のラフに曲げた。だが、それがきっかけで「悪い原因が分かった」とすぐに修正。パー5の2番は確実にフェアウエーを捉え、2打でグリーン奥へ運ぶ。ピンまで約17メートルのアプローチはカップ手前でスライスするラインを読み切り、圧巻のチップインイーグル。「そこから波に乗れてやれた」。3番はピンそばにつけてバーディー。早々にトップに浮上した。

 大学生プロとして臨んだ2013年大会で、同組で回ったウッズが61を出した。「アイアンの正確さが大切なのが分かった」と痛感。人一倍練習に励んでアイアンの名手に成長した。最終日、大会前に不調と嘆いていたアイアンショットは面白いようにピンに絡んだ。1イーグル、7バーディーはあのときのウッズと同じだ。

 パットにも自信を深めた。最終ラウンドは25パット。普段使っているものとは違うヘッドのパターで4日間戦い、安定感が出た。「要所でいいパットが入ってくれているので、そこは大きい」と好感触を隠さない。

 喜怒哀楽も封印したという。

 世界ランキング1位のダスティン・ジョンソン(米国)らを例に出し「あんまり波を立てずにやっているなと。僕もそれくらい気楽というか、仕方ないみたいな感じでやったらいいのかなと思ってやったら、うまくはまった」と新たな気構えを見つけた。

 強豪がそろった前哨戦を制し、10日開幕の全米プロ選手権は一身に注目を集めることになる。「期待せずに頑張ります」。充実の心技体。初のメジャー制覇が懸かる松山に気負いも、迷いも一切ない。

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