松山、予選同組の全米覇者・ケプカにメラメラ対抗心「良いプレー返し」だ

 「男子ゴルフ・全英オープン」(20日開幕、ロイヤル・バークデールGC=パー70)

 今季メジャー第3戦、全英オープン選手権が20日、当地のロイヤル・バークデールGC(7156ヤード)で開幕する。日本男子初のメジャー制覇を狙う世界ランキング2位の松山英樹(25)=レクサス=は19日、アウトコース9ホールを回って最終調整。予選ラウンドを同組で回る因縁の相手、全米オープン覇者B・ケプカ(米国)に対し、「いいプレーが見られるので、いいプレーで返せたらいい」と意欲を語った。

 松山は落ち着き、泰然としていた。メジャー20戦目となる大一番を前に、優勝への自信を問われると、「何も思っていない。0でもないけど100でもない」と独特の言い回しで応じた。6月の全米オープンで日本人最高の2位に入り、世界ランクも2位に上昇。沸騰する周囲の期待に、「僕じゃないんで、期待をかけているのは」とそっけなく退けた。

 ただ、予選ラウンドで同組のケプカに対しては、心の隅に小さな“シミ”が残っている。2015年のフェニックス・オープンは、ケプカに優勝を譲って2位。2戦前の全米オープンでもケプカの後塵(こうじん)を拝しただけに、松山は「いいプレーが見られるので、いいプレーで返せたらいい」と、静かに対抗意識を燃やした。

 谷原、宮里と回った最終調整では、ティーショットが左へ大きく曲がる場面が2度あった。独特の強く、重い球であっても、少しでもスキを見せ、風の読みを誤れば、軽々と持っていかれてしまうとあって、「風向きが変わっていたら、教えてください」と冗談交じりに訴えた。

 そのショットの調子は「全米オープンより良くない」と厳しい自己評価だ。ただ、前日18日に松山の練習ラウンドに同行した日本代表の丸山茂樹ヘッドコーチ(47)は驚き、うなっていた。

 「一番びっくりしたのが、(残り)217ヤードの2打目を9番アイアンで(グリーンに)乗せていたこと。次元が違う。ちょっとあり得ない。別世界でやっている」

 練習ラウンド後、松山はドライビングレンジへ直行した。リラックスムードの中にあっても、その眼光はぎらつき、熱を帯びてきた。世界ランク2位、メジャー優勝候補-。背負う大看板を証明する戦いが、いよいよ幕を開ける。

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